農水省が5月1日、同省講堂で「新型コロナウイルスに関する農林水産省対策本部」を開催。本部長である江藤農相は補正予算成立に触れながら、「一次産業、食品産業をしっかり守って、国民生活の基盤をしっかりと守っていけるように、さらに省一丸となって頑張っていこう」と訴えた。 2020年5月7日
日本政策金融公庫は、新型コロナウイルス感染症で影響を受けた農林漁業者等向けに特例措置の取扱いを開始しているが、今回、特例措置(金利負担軽減措置)の対象となる資金として、農林漁業施設資金、漁業経営改善支援資金を追加した。 日本公庫では、「引き続き、影響を受けた農林漁業者等の皆さまからのご融資やご返済に関する相談に、政策金融機関として、迅速かつきめ細やかな対応を行ってまいります」としている。 2020年5月7日
政策情報の直接配信や、農水省への現場の情報の直接送付など 農水省は1日から、農業者と同省をつなぐ新たなコミュニケーションツールとして開発したスマートフォン用アプリケーション「MAFFアプリ(マフアプリ)」の提供を開始した。同アプリを通じ、農業者に農業に役立つ情報が直接届くとともに、同省には現場の声が直接届くようになるとしている。 「農水省の政策情報が欲しい時に届かなかった」「現場の声が霞が関までなかなか届かない」という農業者の声に応えるため、農業者等のユーザーにも参加してもらいながら開発したコミュニケーションツール。具体的には、▼政策情報等を直接配信…農水省からユーザーのスマートフォン... 2020年5月7日
農水省は1日、同省講堂で「新型コロナウイルスに関する農林水産省対策本部」を開催した。 本部長である江藤農相は「4月30日、令和2年度の補正予算が成立した。農林水産関係予算ではalic事業も含め、5448億円が措置された。現場にしっかりその内容の周知をしてもらい生産基盤の維持・強化に資するように更なる努力をお願いしたい」と補正予算成立に触れながら、「一次産業、食品産業をしっかり守って、国民生活の基盤をしっかりと守っていけるように、さらに省一丸となって頑張っていこう」と訴えた。 また、翌日からの連休について、「職員におかれては、人の接触を8割減らしてもらい、新しく示された10のポイントを... 2020年5月1日
農水省はこのほど、新潟県と京都府の野生イノシシにおけるCSF(豚熱)感染を発表した。ウイルスは遺伝子解析の結果両方とも国内で確認されているウイルスと同一のものだったとしている。 ▼新潟県のCSFの確認は、妙高市西野谷新田の水田で4月20日、上越市正善寺の山道で4月22日に、それぞれ発見された死亡イノシシ(ともに幼獣)について、遺伝子解析を実施した結果、陽性であることが確認されたもの。 ▼京都府のCSFの確認は、綴喜郡宇治田原町で4月21日に捕獲された野生イノシシ1頭について、遺伝子解析の結果、陽性であることが確認されたもの。 江藤農相は28日の定例会見で、「今回、新潟県、京都府で... 2020年5月1日
食品流通の合理化に向け、パレット化等で手荷役軽減等 農水省は4月28日、「食品流通合理化検討会」の第1次中間取りまとめを公表した。 食品流通(花き流通も含む)は、トラックによる運送が97%を占める中で、近年、トラックドライバーの人材不足がより深刻化しており、また手荷役作業や小ロット多頻度での輸送が多い等の事情で、取扱いを敬遠される事例が出てきている。このような背景から農水省は国交・経産両省と協力し、地方自治体(県知事、市町村長)、発荷主・物流業・着荷主の団体等で構成する「食品流通合理化検討会」を昨年11月に設置、物流に係る諸課題の中でも特に喫緊の対応が求められる食品流通について、サプラ... 2020年5月1日
江藤農相は4月28日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症の影響による農業の人手不足に対するマッチングの取組について、農・水産業で2700名(4月22日現在)の不足があることを示し、「補正予算にも農業労働力確保緊急支援事業を組み込んでいるが、ケーススタディが難しく、どのような業種が可能かを現場に下ろさないと、現場は進まないだろうという問題はある」などと指摘、さらに法務省が技能実習生が他業種に移動することを認める方針をとったことを紹介し、「実際に長野、群馬、青森などでは、旅館業組合や地元の事業協同組合等、北海道、青森なども観光協会等が窓口になって、次第にマッチングが進んできている」と状況を説明... 2020年5月1日
政府は令和2年春の褒章受章者を発表した。 このうち農林水産省関係は29名で、黄綬20名、藍綬9名である。農水省所管分の受章者は次の通り。 【黄綬】▽加藤周一(山形・林業)▽佐藤孫一(福島・林業)▽石川正美(栃木・酪農業)▽林新一(群馬・農業)▽梅本勇(滋賀・農業)▽小杉豊(同)▽前川美智子(同)▽田重剛(同)▽人見英作(京都・酪農業)▽山田敏之(京都・こと京都㈱社長)▽三浦博美(兵庫・農業)▽都築利夫(徳島・林業)▽池田進(長崎・農業)▽西村誠治(同)▽鹿島戰一(大分・農林業)▽清田種嗣(同・㈱ミートクレスト会長)ら20名 【藍綬】▽野口昌孝(神奈川・(一社)日本給食品連合会会長)... 2020年4月30日
政府は令和2年春の勲章受章者を発表した。 農林水産省所管分では88名(旭日章60名、瑞宝章28名)で、元JA全中会長の萬歳章氏が旭日重光章、元近畿農政局長の伊藤元氏、元構造改善局計画部長の加藤孝氏、元関東農政局長の松本有幸氏、元農林水産技術会議事務局研究総務官の三野耕治氏、元中国四国農政局長の元杉昭男氏、元大臣官房技術総括審議官の吉田岳志氏らが瑞宝中綬章、元JA全厚連経営管理委員会会長の奥野岩雄氏らが旭日小綬章に輝いた。 農水省所管分の受章者は次の通り。 【旭重】▽萬歳章(元JA全中会長) 【瑞中】▽伊藤元(元近畿農政局長)▽加藤孝(元構造改善局計画部長)▽芝恒男(元(独)水産大... 2020年4月30日
政府は21日、規制改革推進会議農林水産ワーキング・グループ(オンライン会議形式〔非公開〕)を開催した。今回は、漁獲証明制度の創設、農産物検査、規制改革ホットラインの処理方針について有識者・事業者・農林水産省からヒアリングを行った。 内閣府によると、このうち農産物検査では、農業生産法人㈱ヤマザキライス、米穀事業全般を取扱う千田みずほ㈱から農産物検査に関する生産現場等からの意見書が提出されたほか、一般財団法人日本品質保証機構の天坊容子氏が「農産物検査規格の国際化の必要性についての提案」、正林国際特許商標事務所技術標準化事業部長の藤代尚武氏からの「農産物検査制度のJAS化の提案」が行われた。 ... 2020年4月30日
農水省は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策を他省庁のものも含め取りまとめ、公表している。令和2年度補正予算案の閣議決定が行われたが、農林漁業者等に支援の内容がわかりやすいようとりまとめたもので、支援策を事業者毎に整理した他、「国産農林水産物の販売を促進したい」「需要減退の大きい畜産・酪農の事業を継続したい」など11項目に分けた形でも公表している。主な項目と内容は概要以下の通り。 「国産農林水産物の販売を促進したい」…インバウンド需要・外食需要の減少や輸出の停滞等により、在庫が増加して滞留する等の影響が生じている農林水産物等の販売や利用の促進への取組... 2020年4月30日
農水省はこのほど、「令和2年度病害虫発生予報」第1号を発表した。水稲では種子消毒の適切な実施、麦類の赤かび病について適期防除の実施を呼びかけている。 具体的に、水稲については、「昨年、いもち病、もみ枯細菌病、ばか苗病等の種子伝染性病害の発生が多かった地域では、種子消毒等を的確に実施し、健全な苗の育成に努めること、特にいもち病及びばか苗病については、一部の薬剤に対して耐性菌が発生していることから、都道府県の発生予察情報等を参考に効果的な薬剤による防除又は温湯による処理の実施を」と呼びかけている。 麦類については、「赤かび病は、感染しやすい時期を捉えた防除が重要であり、麦の種類ごとに防除... 2020年4月30日
政府が令和2年春の勲章受章者を発表。農林水産省所管分では88名で、元JA全中会長の萬歳章氏(左)が旭日重光章、元JA全厚連経営管理委員会会長の奥野岩雄氏(右)らが旭日小綬章に輝いた。 2020年4月30日
国交省は、新型コロナウイルス感染拡大に関連し、タクシーによる貨物運送を特例的に認めることとし、21日付で各地方運輸局等に通知を発出した。 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、飲食業の店内での営業自粛が行われていることに関して、飲料・食料等の配送に係るニーズが増加したことから、タクシーのリソース活用の提案があったとして検討していたもの。道路運送法に基づき、緊急事態宣言期間に調整期間を加えた5月13日まで、安全管理能力等も踏まえ、タクシー事業者が、国交省の許可を受けた上で、有償で貨物運送することを特例的に認めることとした。 具体的には、「旅客需要減少下においても従業員の雇用の維持に努力し... 2020年4月24日
農水省は、経産省・消費者庁と協力し、「密」を避けて気持ちよく買物をしてもらうことを訴えるポスターを作成、22日公表した。 緊急事態宣言が発出されて以降、特に週末を中心に、スーパーをはじめとした小売店に買物客が集中し、感染リスクを高めかねない状況が続いており、国民1人1人がスーパー等における「密」を避ける取組の必要性が高まっている。 ポスターでは、〝一人一人の気づかいで、できるだけ「密」を減らし、気持ちよく買物をしましょう。従業員から、レジ待ちなど買物の仕方をお願いする場合があるので、消費者の皆様も、ぜひご協力をお願いします〟と呼びかけており、「できるだけ少人数で買物にいきましょう」「... 2020年4月24日
米穀機構が令和元年産水稲うるち米(醸造用米、もち米を除く)の品種別作付割合を公表した。 全国で最も作付が多かった品種は「コシヒカリ」で、以下「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「ななつぼし」となり、上位5品種は前年産と同じ順位だった。 上位10品種のうち、作付割合が前年産より減少したのは、「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「キヌヒカリ」の4品種、増加したのは「ひとめぼれ」「まっしぐら」「あさひの夢」「ゆめぴりか」の4品種となり、順位の変動があったのは7位の「まっしぐら」だった。 主食用米の作付割合上位10品種が全体に占める割合は72・2%(前年73・1%)、上位... 2020年4月24日
新型コロナに伴う農産物貿易制限措置について各国に呼びかけ 日本を含むWTO(世界貿易機関)の23の有志加盟国・地域は22日、新型コロナウイルス感染症に伴い農産物に対する貿易制限措置をとらないよう各国に呼びかける共同声明を発出した。世界の農産物・食品の輸出の63%、輸入の55%を占める国・地域が、「食料安全保障のため農産物及び資材の流通確保」や「農産物への輸出規制の不可、農産物及び資材への不当な貿易障壁の回避」などを呼びかけた。 共同声明では、要旨以下の8項目のコミットをあげた。 ▼農産物及び農業資材の流通は食料不足の回避及び世界の食料安全保障の確保に有益な役割を果たすが、国際市場が... 2020年4月24日
フード・サプライチェーンの機能維持など声明採択 新型コロナウイルス感染症に関するG20農業大臣臨時テレビ会議が21日午後9時から約3時間、行われた。 日本からは江藤拓農相が出席して、新型コロナウイルス感染症の蔓延による世界の食料安全保障等の諸課題に対して、G20農業大臣が協調し世界に向けて強いメッセージを出す重要性を訴えた。 農水省によれば、会議では、新型コロナウイルス感染症による食料安全保障等の諸課題への対応について議論が行われた。江藤農相からは、国の基である農業を守るとともに、国民の生活の基盤である食を守る観点から、新型コロナウイルス感染症の蔓延が食料安全保障に影響を及... 2020年4月22日
農水省は、酪農家を支えるため、牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を21日から開始した。 緊急事態宣言の対象地域拡大によって、学校給食や外食産業における牛乳や乳製品の消費の更なる減少が懸念されている。生乳生産にあたっては、乳牛の病気を防ぐため毎日搾乳し続ける必要があり、工場で生産される産物と違って、生乳の生産量は短期的にコントロールできない。 この「プラスワンプロジェクト」開始にあたり農水省では「生乳の廃棄といった食品ロスを生じる事態や乳牛を減らすことなく、この難局を乗り切るために、お買い物の際に牛乳やヨーグルトを普段より1本、特に育ち盛... 2020年4月22日
経産省の「物流分野における新しいモビリティサービス(物流MaaS)勉強会」は、物流の目指すべき将来像等を検討、このほどその成果をとりまとめた。同勉強会が令和元年12月から物流業界の現状・課題、デジタル化などのトレンドを踏まえ、検討していたもの。令和2年度は、取りまとめを踏まえ、物流MaaSの実現に向け、商用車メーカー等と協働した取組を推進する方針。 取りまとめでは、荷主・運送事業者・車両の物流・商流データ連携と物流機能の自動化の合わせ技での最適物流実現による社会課題の解決及び物流の付加価値向上、に向けて、商用車メーカーが、荷主・運送事業者等が進める物流効率化に対し、商用車へのデジタル技術... 2020年4月22日