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30年農作業事故死亡者数は最小値の274人

2020年5月9日

農業機械が過半の164人、農機・施設外事故は97人

 農水省は1日、平成30年(30年1月1日~12月31日)の農作業死亡事故について、死亡者数が274人と調査開始以来最小値となったと発表した。同省が、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその原因等を把握することを目的に、厚労省の「人口動態調査」に係る死亡個票等を用いて農作業死亡事故について取りまとめた。

 それによると、▼農作業事故死亡者数は274人と、前年より30人減少し、昭和46年の調査開始以降最小値となった、▼事故区分別にみると、「農業機械作業に係る事故」は164人(59・9%)、「農業用施設作業に係る事故」は13人(4・7%)、「農業機械・施設以外の作業に係る事故」は97人(35・4%)であり、引き続き機械事故の割合が最も高い割合を占めているが、昨年と比べて機械事故は10ポイントの減、それ以外の事故が9ポイントの増となった、▼年齢階層別では、65歳以上の高齢者の事故は237人(86・5%)、80歳以上は144人(52・6%)であり、この年齢区分での調査開始(65歳以上は平成10年、80歳以上は平成18年)以降、最も高い割合となった、▼男女別にみると、男性が225人(82・1%)、女性が49人(17・9%)、となった。

 機械事故の発生状況を見ると、▼機種別では、「乗用型トラクター」による事故が最も多く、73人(農作業死亡事故全体の26・6%)、次いで「歩行型トラクター」が24人(8・8%)、「農用運搬車(軽トラックを含む)」が18人(6・6%)と、これらの3機種で農作業死亡事故全体の42・0%を占める、▼原因別事故発生状況では、乗用型トラクターが「機械の転落・転倒」46人(当該機種による事故の63・0%)と最も多く、歩行型トラクターでは、「挟まれ」が11人(45・8%)と最も多く、次いで「回転部等への巻き込まれ」が6人(25・0%)。農用運搬車では、「機械の転落・転倒」が9人(50・0%)と最多。

 また、施設事故では、作業舎の屋根等、高所からの「墜落、転落」が11人(施設事故中84・6%)と最多となった。

 それ以外の事故は、「熱中症」が43人(農機・施設外事故の44・3%)と調査開始(平成16年)以降最も多く、次いで「稲ワラ焼却中等の火傷」が23人(23・7%)となっている。

 月別では、「7月」が57人(全体の20・8%)と最も多く、次いで「5月」31人(11・3%)、「6月」28人(10・2%)となった。

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