〈本号の主な内容〉 ■台風19号 農林水産関係にも甚大な被害 ■集中連載 第1回 「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」へ わがJAの自己改革と今後 鳥取県 JA鳥取中央 代表理事組合長 栗原隆政 氏 岩手県 JAいわて中央 代表理事組合長 浅沼清一 氏 東京都 JA東京あおば 代表理事組合長 洒井利博 氏 栃木県 JAなすの 代表理事組合長 菊地秀俊 氏 埼玉県 JAふかや 代表理事組合長 石澤清治 氏 長野県 JA中野市 代表理事組合長 望月隆 氏 茨城県 JA水戸 代表理事組合長 八木岡努 氏 ■これまでの被害に学ぶ ... 2019年11月1日
アングル 国際交渉と農林水産行政のこれから 「日米貿易協定」最終合意を受けて 農林水産審議官 大澤誠 氏 9月26日の日米首脳会談で、農林水産品に係る日本側の関税などを含む日米貿易協定が最終合意に至った。TPP11、日EU・EPAに続いての日米貿易協定最終合意で、新たな国際環境を迎えた日本における農林水産行政のこれからを、農林水産審議官の大澤誠氏に聞いた。 期待に応えられた成果の日米交渉 ■7月に経営局長から農林水産審議官に就任され、日米交渉に臨まれたが。 4年前に国際担当の総括審議官として臨んだTPP交渉は、農産物の本格的な包括的関税交渉として日本で初めてだった。その... 2019年11月1日
この9月下旬にニューヨークの国連本部で開かれた気候変動問題に関するサミットは「気候行動サミット」と称する。国連事務総長は「美しい演説ではなく具体的行動を」と呼び掛けており、その思いをもろに出した名称が掲げられた。 これに日本からは小泉環境大臣が出席したが、22日の関連会合に出席した際、記者団に「スピード感を持って、できることは全部やる。日本は本気だということを伝えるべく動きたい」と抱負を述べ、また記者会見では「政治には非常に多くの問題があり、時には退屈だ。気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と語ったことが報じられている。国連事務総長の思いとは真逆の、魂... 2019年11月1日
〈本号の主な内容〉 ■第20回 店舗戦略トップセミナー 全国Aコープ協同機構、農協流通研究所が開催 ■10月2日は「直売所(ファーマーズマーケット)の日」 JAグループがイメージキャラクターらとPR ■蔦谷栄一の異見私見「永続的経済成長という『おとぎ話』への決別」 2019年11月1日
巻頭言 施設栽培の周年化と高温期の課題 静岡大学農学部 生物資源科学科 教授 鈴木克己 ■特集■ ハウスの高温対策の最新の動向 自然換気温室の換気窓の配置・大きさと昇温抑制の効果 農研機構 農村工学研究部門農地基盤工学研究領域 農業施設ユニット長 石井雅久 高温期の遮光制御と作物生育への影響 ㈱ダブルエム 代表取締役社長 千葉大学講師(非常勤) 狩野敦 トマト大型ハウスにおける高温期の遮熱用塗布剤の利用の実際 ㈱トマトパーク 取締役 杵渕覚 ハウス栽培農業従事者の実態と熱中症予防対策 東京農業大学 国際食料情報学部 樫村修生 齊藤雄司 細霧冷房のタイプと効果的... 2019年10月28日
トウモロコシは、ややこしい。郷里の北海道では「トウキビ」と呼ぶ。漢字で書けば「唐黍」になるが「唐黍」は「モロコシ」とも読む。だがトウモロコシは「唐唐黍」ではなく「玉蜀黍」と書く。トウモロコシとモロコシは同じイネ科だが、別の植物だ。古語の もろこし」は異国を意味するから、いずれにせよ外来作物に違いない。 モロコシは英語で「ソルガム」、中国語では「コーリャン」。中国を代表する蒸留酒「白酒」(バイチュウ)の原料だが、最近はトウモロコシも使うという。トウモロコシは米国が世界最大の生産国で、バーボン・ウイスキーの主原料だから、酒については「米中合作」が進んでいることになる。 経済成長を遂げた中... 2019年10月7日
このひと 今、問い直す協同組合の価値 協同組合間連携のこれから 日本協同組合連携機構 (JCA) 代表理事専務 馬場利彦 氏 6月、日本協同組合連携機構(JCA)の代表理事専務に馬場利彦(前全中参事)氏が就任した。昨年4月にJJC(日本協同組合連絡協議会)の機能を引き継ぎ、JC総研を組織再編したJCAが発足して1年余。これまでの農協運動を振り返りながら、改めて協同組合の存在意義とJCAの役割を新専務に聞いた。 協同での社会課題解決を目指して ■JCA創設に至った背景をどう捉えるか。 協同組合はいま、国際... 2019年10月7日
営農・経済事業改革の深化へ 事例共有し人材育成・体制整備さらに JA全中は、令和元年度JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会「第5回JA営農・経済フォーラム」を、8月27~28日に西日本地区(会場=福岡県内)、29~30日に東日本地区(東京都内)で開催した。営農・経済事業におけるJAの取り組み成果を全国で共有し、人材育成や体制整備等の観点から、JAの営農・経済事業改革を深化させることを目的に開催したもので、2地区合わせ約350名が参加した。 開会挨拶では、JA全中常務の肱岡弘典氏が、全国のJAにおいて実施している、JAの自己改革に関する組合員調査の中間... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(西日本地区 2019年8月27~28日) JAの実践事例報告より 参事 西村俊夫 氏 営農企画関連を集約、経営支援機能を強化 管内の農業と農家の現状と課題を踏まえ、ハード、ソフト両面からの施策に取り組んだ。ハード面では、農家ニーズにワンストップで対応できる体制の整備に向けて、営農企画業務を担う専任部署として平成30年、「農家営農支援センター」を設置。参事直轄で迅速かつ効率的に部門横断的な事業展開が図れる体制とした。支援センターは、センター長、課... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(西日本地区 2019年8月27~28日) JAの実践事例報告より 代表理事専務 中西直政 氏 購買店舗集約・物流合理化で収支改善 平成29年、全国初のJA-CATつやま店を、31年にはサテライト店JA-CAT鏡野店をオープン。今年度中には南部地区に3号店を設置予定である。JA-CATは、JAと全農の協同運営方式による資材店舗で、地域一番の品揃えと営農相談機能の充実による地域に密着した営農資材の専門店である。「つやま店」は約260坪の売場で年末年... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(西日本地区 2019年8月27~28日) JAの実践事例報告より 代表理事組合長 濵﨑禎文 氏 促成キュウリを核とした地方創生をめざして 管内は県内一の促成きゅうり産地で、反収は全国2位、反収32t穫りの篤農家も存在するなど優れた産地だが、高齢化等で栽培面積が減少し弱体化が進んでいる。新規就農者の確保・育成による産地再生、さらなる技術向上による若者に魅力ある経営の確立が課題となっていた。そこで、現行の倍の10㏊の全国有数の産地、反収30t以上の... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(西日本地区 2019年8月27~28日) JAの実践事例報告より 常務理事 山下正明 氏 農家訪問徹底に目標管理制度を導入 当JAでは主力の水稲を中心に営農振興に取り組んでいる。販売面では、営農生産部に直販専門部署「米穀課」を置き、特別栽培米を中心に19アイテムのコシヒカリの契約栽培を拡大し直販比率の拡大に取り組んでいる。トップLAを米穀課の販売担当に、支店次長を米穀課長に任命し、「売る」ための体制を整備。支店職員有志による販売促進チームは、直... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(東日本地区 2019年8月29~30日) JAの実践事例報告より 営農部部長 稲田浩幸 氏 えだまめで全国初のJGAP認証を取得 えだまめは、大麦や大豆等の転作基幹作物に加え、平成17年より作付けを推進。大豆の栽培技術や作業機械の有効活用が可能で水稲との作業競合が少ないことから、当農協の1億円産地づくりの戦略品目に位置づけている。えだまめ部会は現在、23経営体が31・5㏊を栽培し「富山ブラック」のブランド5447万2千円を販売している。29年1... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(東日本地区 2019年8月29~30日) JAの実践事例報告より 経営管理委員会会長 鈴木和俊 氏 営農アドバイザー制と購買事業革新で 平成17年度からスタートした営農事業再興基本計画は、組合員の期待や要望に応えて農業生産を拡大し、販売高・生産資材供給高を伸ばし、営農事業で利益を出すことを目標とした。出向く体制による指導力の強化と生産資材を供給へ「営農アドバイザー制」を創設。51人が担い手を絞り濃密な支援を行う。販売高2千万円以上を定期訪問農家... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(東日本地区 2019年8月29~30日) JAの実践事例報告より 営農経済部部長 古橋裕明 氏 異動のない「専門業務従事者」を設置 当JAでは農業者の所得増大に向け、「専門業務従事者」制度を平成28年度新設した。営農指導員にも定期人事異動が求められる中、規定で専門業務従事者については異動対象からはずした。現在、専門業務従事者として、「営農指導・販売のプロ」を8名、買取米の販売を行う「米」のプロを1名、税務申告書の記帳代行等を行う... 2019年10月7日
令和元年度 JA営農・経済担当常勤役員・幹部職員研修会 第5回JA営農・経済フォーラム(東日本地区 2019年8月29~30日) JAの実践事例報告より 代表理事常務 渋谷佐一 氏 経済部次長 佐藤弘毅 氏 組合員にJAのあるべき姿を諮問 当JAの販売額は米が約100億円、園芸約20億円、畜産約20億円。米は直販を平成8年に始め、現在は6割強が直販となっている。農業生産法人は30年度までに45法人が立ち上がり管内面積の3分の1を占める。 10年20年先に向けどうあるべきかを検討するため、27年9月に理事会諮問機関「庄内みど... 2019年10月7日
この9月下旬にニューヨークの国連本部で開かれた気候変動問題に関するサミットは「気候行動サミット」と称する。国連事務総長は「美しい演説ではなく具体的行動を」と呼び掛けており、その思いをもろに出した名称が掲げられた。 これに日本からは小泉環境大臣が出席したが、22日の関連会合に出席した際、記者団に「スピード感を持って、できることは全部やる。日本は本気だということを伝えるべく動きたい」と抱負を述べ、また記者会見では「政治には非常に多くの問題があり、時には退屈だ。気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と語ったことが報じられている。国連事務総長の思いとは真逆の、魂... 2019年10月5日
〈本号の主な内容〉 ■第4次安倍再改造内閣 農相に江藤拓氏 ■令和元年度 ハッピー マイライフ 『家の光』12・1月号 普及活用全国特別運動 展開中!! ■かお 農林水産省 新たな幹部の横顔 農村振興局長 牧元幸司 氏 技術総括審議官兼農林水産技術会議事務局長 菱沼義久 氏 林野庁長官 本郷浩二 氏 水産庁長官 山口英彰 氏 ■イチゴ定植期の病害虫防除のポイント 静岡県農林技術研究所 植物保護・環境保全科長 土井誠 氏 2019年9月20日
家内の実家は長野県伊那市で、95歳になる母親がまだそこそこに元気にしている。できるだけ顔を見せるために、毎月、車を走らせている。母親に会う楽しみが基本ではあるが、そのついでに顔を出すことにしているいくつかの一つが、伊那市の郊外、ますみが丘にある産直市場グリーンファームで、都度、会長の小林史麿さんと小一時間は話し込んでくる。 グリーンファームは随分と知られるようになってはきたが、手短に紹介しておけば、農免道路沿いの飼料畑の中に、1994年にオープンした農産物直売所で、個人経営による「見なし法人」である。200平方mの売り場からスタートし、その後必要に応じて増設を繰り返してきた。本年1月には... 2019年9月13日
このひと 4Hクラブの活動と日本農業のこれから 全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ=全協) 会長 首藤元嘉 氏 全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ=全協)の7月2日の通常総会で首藤元嘉会長、金子健斗・宮本健一副会長の新体制が発足した。首藤新会長に、4Hクラブの活動のポイントと、自らの経営を踏まえてのこれからの日本農業への思いを聞いた。 農業のど真ん中にいるプレーヤー ■4Hクラブとの出会いとこれまでの活動の思い出は? 平成24年就農した時に、同時期に就農した仲間から地元に青年農業者の集まりがある... 2019年9月13日