東京を中心に埼玉県も含め、自治体単位で一般市民を対象に、月2回、ほぼ半年間に及ぶ「農業振興と緑地を含めた都市農地保全の取組みや、農業経営の実情、市民の農への参画、地産地消の推進、持続可能で循環型の社会づくり、歴史などを学ぶ」農あるまちづくり講座を開催してきた。労働者協同組合と筆者が事務局長を務める川崎平右衛門顕彰会が中心になって立ち上げた都市農業研究会が主となり、地域によってはそこに住む市民を中心に実行委員会を立ち上げて主催者とし、これに共催する形も交えながら、西東京市、世田谷区、所沢市、足立区で既に修了し、この11月から日野市での講座をスタートさせた。 いずれも定員は20名とし、一部、... 2024年12月5日
〈本号の主な内容〉 ■このひと 酪農の現状と全酪連の取組み~改正基本法を受けて~ 全国酪農業協同組合連合会 代表理事会長 隈部洋 氏 ■組合員・地域とともに食と農を支える協同の力を わがJAの取組み ~協同活動と総合事業の好循環をめざして~ ・JA東京スマイル 代表理事組合長 眞利子伊知郎 氏 ・JA佐渡 代表理事理事長 竪野信 氏 ・JAいわて中央 代表理事組合長 佐々木雅博 氏 ■JAグループ令和7年度 畜産・酪農対策に関する政策提案 ■令和6年度JA教育文化活動研究集会 家の光協会、家の光文化賞農協懇話会が開催 ■JA共済連 豊かで安心... 2024年12月5日
1929年、米国の株価暴落から始まった大恐慌は、またたく間に世界へ広がった。日本も「昭和恐慌」と呼ばれる深刻な不況に陥り、街に失業者があふれた。特に悲惨だったのは農村で、生活に困窮し娘を身売りする親も多かったといわれる。そんな状況への不満や怒りが満州事変に始まる対外侵略や二・二六事件などを契機とする軍国主義の台頭、そして太平洋戦争開戦につながっていった。 経済政策でも各国は「自国ファースト」に走った。日本では高橋是清蔵相がデフレ政策に終止符を打ち、大胆な積極財政と金本位制離脱(金融緩和)を断行。景気は回復し円安で輸出も増えたが、貿易摩擦が激化した。欧米は植民地を含む自国の経済圏を守ろうと... 2024年11月21日
〈本号の主な内容〉 ■JA全農 TAC・出向く活動パワーアップ大会2024 11月21・22日、神奈川県横浜市内で開催 テーマは、①地域農業の負託に応える出向く活動基盤の強化、②生産・経営支援を通じた担い手の所得増大と生産基盤の維持・発展、③食料安全保障の強化に資する「食」と「農」への貢献 ■JA全農 担い手営農サポートシステム JAの訪問活動をDXで効果的・効率的に ■JA全農 脱炭素見える化システムの開発 環境調和型農業の付加価値化をDXで支援 ■組合員・地域とともに食と農を支える協同の力を わがJAの取組み ~協同活動と総合事業の好循環をめざし... 2024年11月21日
〈本号の主な内容〉 ■第2次石破内閣発足、新農相に江藤拓氏 就任会見で農政の方向性語る ■組合員・地域とともに食と農を支える協同の力を わがJAの取組み ~協同活動と総合事業の好循環をめざして~ ・JA鶴岡 代表理事組合長 保科亙 氏 ・JA晴れの国岡山 代表理事組合長 内藤敏男 氏 ■かお ㈱農協観光 代表取締役会長 (一社)全国農協観光協会 代表理事会長の 篠原末治 氏 ■かお JA全厚連 代表理事理事長の 歸山好尚 氏 2024年11月15日
先の10月18日、第30回のJA全国大会が開催された。JA全国大会は3年に1回開かれており、30回目を迎えたということ自体、そこに長年の積み重ねと大きな意義を感じさせられる。大会議案での環境変化・情勢分析は、①食料・農業・農村基本法の改正、➁国際情勢の変化に伴う生産資材価格の高止まりと適正な価格形成の必要性、➂農業生産基盤(人・農地)の弱体化、➃みどりの食料システム戦略の実践、➄物流センター2024年への対応、と整理されているように、時代が大きく変化する中で、JAグループはどのような今後の活動方向を明示するのか、内外から大きな関心を持って見られていた。 今回大会議案は、「組合員・地域とと... 2024年11月5日
〈本号の主な内容〉 ■このひと JA共済の使命と方向 JA共済連 代表理事理事長 村山美彦 氏 ■かお JA全農 常務理事の 由井也 氏 JA全農 常務理事の 金森正幸 氏 ■蔦谷栄一の異見私見「地消地産から地域自給圏づくりを」 このひと JA共済の使命と方向 JA共済連 代表理事理事長 村山美彦 氏 この7月末、JA共済連代表理事理事長に、村山美彦氏(代表理事専務)が就任した。第30回JA全国大会を踏まえ、JAグループにおけるJA共済事業の位置づけと役割、これからの取組み... 2024年11月5日
〈本号の主な内容〉 ■10月・11月は「国消国産月間」 JAグループが東京・丸の内で国消国産をPR ■令和6年度(第63回)農林水産祭 実りのフェスティバル 11月1日~2日 サンシャインシティ ワールドインポートマートビルで ■令和6年度農林水産祭 天皇杯に、イカリファーム、JA会津よつば昭和かすみ草部会等 7点 ■JA全農 お米伝道師の神レシピ紹介 お米にぴったりなおかず ■RICE TASTE MAPで お好みのお米を探そう! ■〈JA全農の飲食店舗〉みのりみのる のお店 2024年11月1日
「ホーリーバジル」という香草をご存じだろうか。名前の通りバジルの一種で、日本でも人気のタイ料理「ガパオライス」の「ガパオ」がそれだという。料理だけでなく、アロマオイルの原料やハーブティーなどにも使われる。 ハーブティーは筆者も時々飲むが、さわやかな香りに気分が落ち着く。実際にストレスを和らげ、血糖値を下げるといった研究報告もあるという。インドの伝統医療では多くの病気に効く長寿の薬とされ、ヒンドゥー教徒は神聖な植物として扱う。ちなみに和名もカミメボウキ(神目箒)と「神」が付く。 このホーリーバジルが、福島第1原発事故で6年間の全村避難を強いられた福島県飯舘村で作られている。同村南部に位... 2024年10月25日
〈本号の主な内容〉 ■第30回JA全国大会開催し決議採択 「組合員・地域とともに食と農を支える協同の力 ~協同活動と総合事業の好循環」スローガンに ■第30回JA全国大会決議を受けて 食と農を支えるJAグループの今後への期待 東洋大学 国際学部 グローバル・イノベーション学科 教授 今村肇 氏 ■農林水産省新幹部の横顔 農村振興局長に就任した 前島明成 氏 ■秋冬野菜の病害対策(施設栽培、露地栽培) 農研機構 植物防疫研究部門 作物病害虫防除研究領域 生物的病害虫防除グループ長 窪田昌春 氏 ■秋冬野菜の虫害対策(露地栽培、施設栽培) 農研機... 2024年10月25日
第30回 JA全国大会 記念号(本編) 〈本号の主な内容〉 ■第30回 JA全国大会に向けて JA全中 代表理事会長 山野徹 氏 ■事業が果たす役割 JA全農 経営管理委員会会長 折原敬一 氏 JA共済連 経営管理委員会会長 青江伯夫 氏 農林中央金庫 代表理事理事長 奥和登 氏 JA全厚連 代表理事会長 長谷川浩敏 氏 家の光協会 代表理事会長 栗原隆政 氏 ㈱農協観光 代表取締役会長 (一社)全国農協観光協会 代表理事会長 篠原末治 氏 文化連 経営管理委員会会長 八木岡努 氏 ■友誼団体... 2024年10月18日
第30回 JA全国大会 記念号〈前編〉 〈本号の主な内容〉 ■記念座談会 持続可能な農業・豊かでくらしやすい地域共生社会の実現へ これからの農業のあり方を考える ・JA全農 代表理事理事長 桑田義文 氏 ・JA全青協 会長 洒井雅博 氏 ・(一社)AgVenture Lab 代表理事理事長 荻野浩輝 氏 ・アグリビジネス投資育成㈱ 取締役代表執行役社長 堀部恭二 氏 ■2025国際協同組合年に向けて JCAの取組み ■中央会アンケート ・JA鹿児島県中央会 専務理事 國料智紀 氏 ・JA富山中央会 常... 2024年10月15日
「令和の米騒動」も新米の出荷が始まって、徐々に落ち着きを取り戻しつつあるようだ。直近での報道は、購入が可能にはなってはきたものの、高くなった米価格が高止まりして元には戻らず、パンや麺に需要がシフトしかねないことを憂える記事も散見される。 「令和の米騒動」発生要因については、①2023年産米の猛暑による白濁等の品質低下にともなう出荷量の減少、➁インバウンドの増加による米消費の増加、➂南海トラフ地震への注意を促す臨時情報発表による米のまとめ買いの誘発、➃超大型の台風10号の発生にともなう災害に備えての買い入れ、➄輸送業者のお盆休みにともなう流通の停滞、までさまざまあげられている。いずれも多少... 2024年10月5日
〈本号の主な内容〉 ■このひと 続けられる野菜経営に向けて れぎゅーむれぎゅーむ (福島市 野菜農家) 今野拓也 氏 ■バイオスティミュラント(BS)の現状と展望を探る ~国内の普及は、将来の市場性は~ ■全国野菜園芸技術研究会 第67回全国大会・福島大会 10月10・11日 飯坂温泉摺上亭大鳥(福島県)で開催 ■蔦谷栄一の異見私見「『令和の米騒動』と基本法論議」 このひと 続けられる野菜経営に向けて れぎゅーむれぎゅーむ (福島市 野菜農家) 今野拓也 氏 収入、労働力、地域... 2024年10月5日
この記事が載るころには沈静化していると思うが、9月上旬時点では「令和の米騒動」が最高潮だ。「店頭に米がない」「値段が高い」と連日のように報道されている。「入荷がないわけではないが、開店直後に売り切れてしまう」と小売店が言う通り、メディアが消費者のパニック心理をあおっている面もありそうだ。 「昨年は平年作だったのに、なぜ不足するのか」「なぜ備蓄米を放出しないのか」等々、解説も盛んだ。農水官僚OBが古巣を批判し、農政に詳しくもなさそうな記者らがうなずく。「減反(米の生産調整)など場当たり的な政策を続けてきた結果だ」というのがお決まりの結論だ。一理はある。しかし、その「一理」で全体を語っていい... 2024年9月25日
〈本号の主な内容〉 ■農林水産省 新幹部の横顔 大臣官房長に就任した 長井俊彦 氏 経営局長に就任した 杉中淳 氏 ■令和6年度ミライ共創プロジェクト 第1セッション JA全中が開催 「どうすれば地域に事業を生み出せるか」テーマに ■行友弥の食農再論「『令和の米騒動』に思う」 2024年9月25日
〈本号の主な内容〉 ■このひと JA全農のこれから JA全農 代表理事理事長 桑田義文 氏 ■令和6年度 『家の光』12・1月号普及活用全国特別運動 家の光協会が展開中 組合員の〝幸せづくり〟に向けて 「お金」と「健康」をテーマとした別冊付録 ■総合防除(IPM)の推進について 農林水産省 消費・安全局 植物防疫課 防疫対策室 このひと JA全農のこれから JA全農 代表理事理事長 桑田義文 氏 JA全農が7月30日に行った通常総代会後の経営管理委員会で代表理事理事... 2024年9月15日
この頃、産直市場へ行っても道の駅に行っても、地元の〝おばちゃんたち〟が作った漬物や梅ぼし、総菜等が置かれていた棚にはほとんどものがない。旅行も含めて産直市場でこの〝ふるさとの味〟を購入して賞味するのは楽しみの一つだ。それが今年の6月以降、様相が一変し、産直市場等は魅力が半減した感があり寂しい限りだ。 これは2018年に行われた食品衛生法の改正にともない、21年に営業許可制度の見直し、営業届出制度の創設が施行され、これまで届出制であった漬物等の製造・販売が、営業許可を取得した業者や個人でなければ不可能となった。これにともない3年間の猶予期間が設けられていたが、これがこの5月末で期限を迎えた... 2024年9月5日
〈本号の主な内容〉 ■農林水産省新幹部の 横顔 輸出・国際局長に就任した 森重樹 さん 畜産局長に就任した 松本平 さん ■家の光文化賞JAトップフォーラム2024 家の光文化賞農協懇話会、家の光協会が開く 「組合員との接点を強化する教育文化活動~今こそ、トップマネジメント力の発揮~」テーマに ■令和6年度 JA新任常勤理事研修会 JA全中が開催 ■イチゴ定植期の病害虫と防除対策 静岡県農林技術研究所 植物保護・環境保全科 主任研究員 片山紳司 氏 ■蔦谷栄一の異見私見「消えていく ふるさとの味」 (第2部 米の生産・集荷・検査・保管・流通) ■... 2024年9月5日
今月上旬、株価が大きく乱高下した。日経平均は5日に前週末比4451円安と史上最大の暴落になり、翌日は逆に3217円高と最大の上げ幅を記録したが、元の水準には戻らず、その後も不安定な値動きが続く。気をもむ個人投資家は多いだろう。異次元の金融緩和で預貯金に金利がつかない状況が続く中、新NISA(少額投資非課税制度)などで国民を「貯蓄から投資へ」と誘導してきた政策の妥当性も問われる。 株価下落には複合的な要因があるが、大きいのは日米の金利差縮小と、それを受けた円高だ。日銀が金利の引き上げに踏み込む一方、景気後退の懸念が強まる米FRB(連邦準備制度理事会)は利下げへ動く。そのため為替が円高に転じ... 2024年8月25日