日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

農政

「密」を避けて気持ちよく買物を」とポスターで呼びかけ=農水省等

 農水省は、経産省・消費者庁と協力し、「密」を避けて気持ちよく買物をしてもらうことを訴えるポスターを作成、22日公表した。  緊急事態宣言が発出されて以降、特に週末を中心に、スーパーをはじめとした小売店に買物客が集中し、感染リスクを高めかねない状況が続いており、国民1人1人がスーパー等における「密」を避ける取組の必要性が高まっている。  ポスターでは、〝一人一人の気づかいで、できるだけ「密」を減らし、気持ちよく買物をしましょう。従業員から、レジ待ちなど買物の仕方をお願いする場合があるので、消費者の皆様も、ぜひご協力をお願いします〟と呼びかけており、「できるだけ少人数で買物にいきましょう」「...

水稲うるち米品種別作付上位5品種の順位は変わらず

 米穀機構が令和元年産水稲うるち米(醸造用米、もち米を除く)の品種別作付割合を公表した。  全国で最も作付が多かった品種は「コシヒカリ」で、以下「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「ななつぼし」となり、上位5品種は前年産と同じ順位だった。  上位10品種のうち、作付割合が前年産より減少したのは、「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「キヌヒカリ」の4品種、増加したのは「ひとめぼれ」「まっしぐら」「あさひの夢」「ゆめぴりか」の4品種となり、順位の変動があったのは7位の「まっしぐら」だった。  主食用米の作付割合上位10品種が全体に占める割合は72・2%(前年73・1%)、上位...

日本含むWTOの23有志加盟国・地域が共同声明発出

新型コロナに伴う農産物貿易制限措置について各国に呼びかけ  日本を含むWTO(世界貿易機関)の23の有志加盟国・地域は22日、新型コロナウイルス感染症に伴い農産物に対する貿易制限措置をとらないよう各国に呼びかける共同声明を発出した。世界の農産物・食品の輸出の63%、輸入の55%を占める国・地域が、「食料安全保障のため農産物及び資材の流通確保」や「農産物への輸出規制の不可、農産物及び資材への不当な貿易障壁の回避」などを呼びかけた。  共同声明では、要旨以下の8項目のコミットをあげた。  ▼農産物及び農業資材の流通は食料不足の回避及び世界の食料安全保障の確保に有益な役割を果たすが、国際市場が...

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新型コロナに関するG20農業大臣臨時テレビ会議開く

フード・サプライチェーンの機能維持など声明採択  新型コロナウイルス感染症に関するG20農業大臣臨時テレビ会議が21日午後9時から約3時間、行われた。  日本からは江藤拓農相が出席して、新型コロナウイルス感染症の蔓延による世界の食料安全保障等の諸課題に対して、G20農業大臣が協調し世界に向けて強いメッセージを出す重要性を訴えた。  農水省によれば、会議では、新型コロナウイルス感染症による食料安全保障等の諸課題への対応について議論が行われた。江藤農相からは、国の基である農業を守るとともに、国民の生活の基盤である食を守る観点から、新型コロナウイルス感染症の蔓延が食料安全保障に影響を及...

日本の牛乳を救う「プラスワンプロジェクト」をスタート=農水省

 農水省は、酪農家を支えるため、牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を21日から開始した。  緊急事態宣言の対象地域拡大によって、学校給食や外食産業における牛乳や乳製品の消費の更なる減少が懸念されている。生乳生産にあたっては、乳牛の病気を防ぐため毎日搾乳し続ける必要があり、工場で生産される産物と違って、生乳の生産量は短期的にコントロールできない。  この「プラスワンプロジェクト」開始にあたり農水省では「生乳の廃棄といった食品ロスを生じる事態や乳牛を減らすことなく、この難局を乗り切るために、お買い物の際に牛乳やヨーグルトを普段より1本、特に育ち盛...

経産省勉強会が物流分野におけるモビリティサービスの取りまとめ

 経産省の「物流分野における新しいモビリティサービス(物流MaaS)勉強会」は、物流の目指すべき将来像等を検討、このほどその成果をとりまとめた。同勉強会が令和元年12月から物流業界の現状・課題、デジタル化などのトレンドを踏まえ、検討していたもの。令和2年度は、取りまとめを踏まえ、物流MaaSの実現に向け、商用車メーカー等と協働した取組を推進する方針。  取りまとめでは、荷主・運送事業者・車両の物流・商流データ連携と物流機能の自動化の合わせ技での最適物流実現による社会課題の解決及び物流の付加価値向上、に向けて、商用車メーカーが、荷主・運送事業者等が進める物流効率化に対し、商用車へのデジタル技術...

新型コロナ影響で生クリームなど業務用需要が減少=農水省

4月下~6月中旬の生乳生産ピーク迎え、家庭消費の一層拡大を  1年の中で生乳生産のピークとなる4月下旬~6月中旬を迎え、新型コロナウイルス感染拡大による生乳需給への影響が厳しさを増すことから、農水省は家庭での一層の牛乳・乳製品の消費拡大を呼びかけている。20日、水野秀信畜産部牛乳乳製品課長が記者会見して訴えた。  3月の全国一斉休校による学校給食用牛乳のキャンセル、インバウンド需要の減少、イベントの自粛などにはじまり、4月の休校継続や緊急事態宣言の対象が16日全国に拡大される中、飲食業に対する休業要請などにより、飲用牛乳・生クリームをはじめ業務用需要(生乳生産の約5割)が大きく落ち込むこと...

「スマート農業実証プロジェクト」52地区を採択=農研機構

 農研機構はこのほど、令和2年度「スマート農業実証プロジェクト」を採択した。  「スマート農業実証プロジェクト」は、ロボット・AI・IoT等の先端技術を生産現場に導入し、技術面・経営面の効果を明らかにすることを目的に、令和元年度から全国69地区で展開、農水省予算により農研機構が全体の事業実施主体となり実施している。今回の応募があった144地区について、外部機関により設置された実証課題審査委員会による厳正な審査を踏まえ、農水省の運営委員会で52地区の委託予定先が決定した。  委託予定先52地区のうち、▼棚田・中山間は31地区(棚田は新潟県十日町市、宮崎県高千穂町など5地区)、▼被災地は9地区...

江藤農相と三重・鳥羽のカキ養殖業者が意見交換

江藤農相と三重・鳥羽のカキ養殖業者が意見交換

 江藤農相が17日、農水省講堂で三重県鳥羽市のカキ養殖業者と意見交換。農水省からは農相のほか、山口英彰水産庁長官らが出席、昨年三重県鳥羽市等で発生したカキのへい死問題や新型コロナウイルス感染症による影響についてインターネット電話サービスを通じ、鳥羽磯部漁協の永富洋一組合長らと意見を交わした。

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花き産業振興議連が「母の日2weeks」展開で花き需要喚起を申し入れ

立憲民主・国民民主など野党の有志議員で構成する花き産業振興議員連盟が4月16日、江藤拓農相に花き需要喚起のための「母の日2weeks」展開を申し入れ。新型コロナウイルス感染症拡大、その対策としての自粛要請を受け、花き業界においても需要が落ち込んでいるため、来る5月第2日曜日(母の日)前後の2週間である5月3日から5月16日を「母の日2weeks」とすることを申し入れたもの。藤木眞也大臣政務官が応対した。

「土地基本方針(案)」を公表、農地集約等農地に係る施策も=国交省

 国交省はこのほど、「土地基本方針(案)」を公表した。令和2年3月に成立、交付・施行された「土地基本法等の一部を改正する法律」において、土地の適正な「利用」「管理」及び「取引」を促進する観点から国及び地方公共団体の講ずべき施策等について基本的事項を示すもので、今回初めて策定するもの。「土地の利用及び管理に関する計画の策定等に関する基本的事項」「適正な土地の利用及び管理の確保を図るための措置に関する基本的事項」「土地の取引に関する措置に関する基本的事項」など5項目を柱としており、農地の集約や農山漁村への移住ニーズを取り込む観点から「農地付き空き家」等の円滑な支援など、農地に係る施策も盛り込まれて...

米国向け日本産なし生果実が全国から輸出可能に=農水省

 農水省は17日、米国向け日本産なし生果実について、全国(沖縄県及び一部の離島を除く)からの輸出が可能となったと発表した。  日本産なし生果実を米国に輸出する際、これまでは、一部の県(鳥取・長野・福島・茨城)からのみ輸出が認められていた。また、輸出可能な品種が8品種(二十世紀・ゴールド二十世紀・幸水・新興・新世紀・長十郎・新高・豊水)に限定されていた。  農水省が産地からの要望を踏まえ、米国の植物検疫当局と技術的協議を積み重ねてきた結果、4月16日付けで、輸出可能地域が全国(沖縄県及び一部の離島を除く)に拡大するとともに、輸出可能品種の制限が撤廃された。

緊急事態宣言拡大で「物流に全力尽くす」と農相

21日にはG20農業大臣による臨時テレビ会議を開催  江藤農相は17日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症における緊急事態宣言の対象が全国に拡大したことについて触れ、「食料の安定供給など物流に全力を尽くす」ことを強調した。また、21日にG20農業大臣臨時会合のテレビ会議を行うことを報告するとともに、新型コロナの影響による外国人技能実習生の不足について、法務省が実習生の業種移行をフレキシブルに行う方針であることを説明、「農水省としてもしっかり連携を取らせていただく」と語った。  農相は新型コロナに関わって要旨以下のように述べた。  ●…16日、第29回政府新型コロナウイルス感染症対策本部...

栃木・群馬県内国有林等で野生イノシシへCSF経口ワクチン空中散布=農水省

 農水省は15・16の両日、栃木県佐野市飛駒町内国有林等、群馬県沼田市利根町内国有林等で野生イノシシへのCSF(豚熱)経口ワクチンの空中散布を行った。  同省では、野生イノシシによるCSFウイルスの拡散を防ぐため、野生イノシシに対して経口ワクチンを散布し、抗体付与に取り組んでいる。空中散布は、急峻な山にもワクチンによる防疫帯(ワクチンベルト)を作ることで、全国へのウイルス拡散を防ぐためのもので、人が容易にアクセスできず、手作業による散布が困難又は効率的ではない山岳地帯等において実施されるもの。イノシシへの経口ワクチンの空中散布は1990年代からドイツで実施されている。アメリカでもアライグマ等...

19年12月~20年2月の記録的な暖冬で要因を分析・公表=気象庁

 気象庁の異常気象分析検討会(*)はこのほど、2019年12月~2020年2月(20年冬)、日本に記録的な暖冬をもたらした大規模な大気の流れについて要因を分析、見解をまとめた。20年冬は全国的に高温となり、日本の冬平均気温偏差は+1・66℃で、冬として1898年冬(1897年12月~1898年2月)の統計開始以降最も高い記録を更新。降雪量は全国的にかなり少なく、北日本日本海側と東日本日本海側では1962年冬(1961年12月~1962年2月)の統計開始以降最も少ない記録を更新した。  発表では、20年冬は、シベリア高気圧及びアリューシャン低気圧がともに冬を通して平年よりも弱かったことから、冬...

「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」が閣議決定

ロス削減を国民運動として推進、県・市町村は「計画」を策定  食品ロスの削減を国民運動として進めていく上で、国、地方公共団体、事業者、消費者等の指針となる「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」が3月31日、閣議決定した。  昨年10月に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律」において、食品ロスの削減に関する施策の総合的な推進を図るため、基本方針を策定、都道府県及び市町村はこの基本方針を踏まえ、食品ロス削減推進計画を策定(努力義務)することになる。  「方針」では、国民各層が食品ロスの削減を「他人事」ではなく「我が事」として捉え、「理解」にとどまらず「行動」に移すことが必要で、多...

平成29年度食品ロス量は612万tで24年以降最小

事業系食品ロスは31万t減の328万t=農水省  平成29年度の食品ロス量は約612万tで推計開始以降最小となったことが分かった。農水省が14日発表した食品ロス量(平成29年度推計値)による。  それによると、29年度は前年度比31万t(5%)減の約612万tと推計された。このうち、食品関連事業者から発生する事業系食品ロス量は同24万t(7%)減の328万tとなり、双方とも食品ロス量の推計を開始した平成24年度以降最少となった。また、一般家庭から発生する家庭系食品ロス量は同7万t(2%)減の284万tだった。  「食品ロス」については、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)の...

農相が新型コロナが与える国内食料自給率等で発言

 江藤農相は14日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症による食料安全保障や食料自給率への影響等について以下のように述べた。  「近々行われるG20の農業大臣会合(テレビ会談)で我々はWTO上の立場としてしっかり食料輸入国としての立場を、日本の農林水産大臣としてしっかり発信していきたい。やはりこういう時こそ、世界の秩序を守るために、コロナ後のことも考えて冷静な行動をとっていただくように要請していきたい」「(国内の)37%という食料自給率について、なんとなく国民も不安に思っている方々がいる一方でどこに行っても欲しい物がいつでも手に入るという、日本のこの食の供給体制が確保されていることからあまり...

規制改革農林WGで農地転用議論、委員から2a未満の特例面積拡大求める意見

 政府は9日、規制改革推進会議農林水産WG(オンライン会議形式〔非公開〕)を開催した。今回は、農業用施設の建設に係る課題等について、農水・国交両省からヒアリングを行った。  内閣府によると、農水省は、政府の規制改革実施計画(令和元年6月)を踏まえて行った農業用施設の建設に係る農地転用の実態を把握するためのアンケート調査を報告、それを踏まえ、WG委員等から「農地転用許可を要せずとも転用できる規模を拡大すべき」などの意見が出された。  農業振興地域制度において、市町村が農業上の利用を確保すべき土地を農用地区域として指定し、農地転用を禁止するとともに、農地転用許可制度において、農地の優良性や周辺...

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農水省が栃木・群馬県内国有林等で野生イノシシへCSF経口ワクチン空中散布

農水省が15・16の両日、栃木県佐野市飛駒町内国有林等、群馬県沼田市利根町内国有林等で野生イノシシへのCSF(豚熱)経口ワクチンの空中散布を実施。空中散布は、急峻な山にもワクチンによる防疫帯を作ることで、全国へのウイルス拡散を防ぐためのもので、人が容易にアクセスできず、手作業による散布が困難又は効率的ではない山岳地帯等において実施されるもの。今回、防衛省の協力を得てヘリコプターにより行われた。〔写真提供:農林水産省〕

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