穀物の国際価格が歴史的水準まで上昇した2008年。飼料価格高騰に悩む養鶏業界を取材した。初めて養鶏場に足を踏み入れて驚いたことが二つある。一つは徹底した鳥インフルエンザ対策。車と靴の消毒に始まり、下着を含む衣類をすべて着替えた。小さな部屋で薬剤の噴霧を受け、専用の作業衣に帽子やマスクを身に付けて、やっと鶏舎内に立ち入ることが許された。 もう一つは鶏の密集度だ。正確には覚えていないが、4、5段に重ねられたケージ内に身動きできないほど詰め込まれていた。前年に女性を「産む機械」にたとえて批判を浴びた大臣がいたが、あれこそが「産む機械」だろう。いくら対策を取っても鳥インフルが瞬く間に広がるのは、... 2021年2月26日
第67回JA全国青年大会 記念座談会 持続可能な農業へ 次世代リーダーの姿とその育成 JA全国青年組織協議会 会長 田中圭介 氏 アグリフューチャージャパン 副理事長 合瀬宏毅 氏(元NHK解説主幹) アグベンチャーラボ 専務理事(JA全農参事) 落合成年 氏 第67回JA全国青年大会が16日、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、東京・大手町のアグベンチャーラボから各県をWebで結んで開かれ、約1700人以上が集う大会となった。コロナ禍で新たなJA青年部活動や営農の在り方が模索されてきたこの1年の集大成となった。ここでは、JA全国青年組織協議会(JA全青協)の田中圭介会長... 2021年2月26日
第一部 歴史編 1.政治・経済・社会推移(1895 ~1951) 2.政治・経済・社会推移(1952~) 3.財政・金融・経済主要指標推移(1952~) 4.農林水産業主要指標推移(1955~) 5.各国の協同組合運動(1760~1930) 6.ロッチデールに始まる協同組合原則の変遷 7.協同組織団体の変遷 8.波瀾の半世紀と産業組合の活動 9.産業組合・同連合会の特色 10.階層別に見た産業組合利用率 11.産業組合系統の事業推移 12.外地産業組合の特色(昭和15年次) 13.戦時をはさんだ農業団体の変遷 14.農地制度・農地政策の変遷(1868~) 15... 2021年2月24日
㈱ダイフクプラスモア(西村章彦代表取締役社長)は、2月15日より1WAYドライブスルー洗車機としては4年ぶりとなる新機種「TWINFECT RICIA(ツインフェクト リーシア)」を発売する。 同社では2001年よりTWINシリーズを発売し、モデルチェンジとともに洗車技術を進化させている。今回の新機種では、「性別・世代を問わず幅広いユーザーに気軽に安心して利用いただける洗車機」を目指し、女性社員の意見を開発段階から積極的に採用して商品化した。 昨年12月8日、ダイフク滋賀事業所で感染症対策に万全を期したうえで開催された新製品発表会では、開発段階から担当した女性社員の出村萌子氏、平良絵... 2021年2月6日
農林水産業みらい基金 対談 日本農業の新たな潮流 ~時代を拓く挑戦者たち~ 農林水産業みらい基金 事業運営委員長 (日興リサーチセンター(株)理事長、元日本銀行副総裁) 山口廣秀 氏(写真左) 日本経済新聞 編集委員 吉田忠則 氏(写真右) 2014年3月、農林水産業と食と地域のくらしを支える全国各地の取組みの支援を目的に、農林中央金庫が200億円を拠出し「一般社団法人農林水産業みらい基金(以下「みらい基金」という)」が設立された。この間の取組みは、2017年6月に『農林水産業のみらいの宝石箱』として同基金から発刊され、昨年6月には第2弾で... 2021年2月5日
必ずしも発行が定期化はされていないようであるが、元鹿児島県信連常務の八幡正則さんから、『怠れば廃る塾』塾報が発行の都度、メールに添付して送られてくる。塾報は二宮尊徳の言葉を解き明かしたもので、この1月15日に届いた塾報は第200号とある。八幡さんは二宮尊徳の研究家でもあり、鹿児島大学で長らく講義を重ねてもこられたが、仮に毎月塾報を発行したとしても16~17年を要することになる。その研鑽のご努力と尊徳翁に対する熱い思いには敬服するばかりで、200号の発行を心からお祝い申し上げたい。 八幡さん、そして二宮尊徳については、筆者の理解がもう少し深まるまで取り上げることはかなわないが、今回は塾報の... 2021年2月5日
巻頭言 日本のイチゴ生産のイノベーション (千葉大学 学術研究・イノベーション推進機構 中野明正) ■特集■ イチゴ生産の新技術と動向 わが国のイチゴ生産における現状と期待 (農研機構 東北農業研究センター 岩崎泰永) 東日本大震災後に施設の大型化・団地化が実現した宮城県のイチゴ生産 (宮城県農業・園芸総合研究所 野菜部イチゴチーム 高山詩織) 種子繁殖型イチゴ品種の将来像と〝よつぼし〟の役割 (種子繁殖型イチゴ研究会 事務局長 森 利樹) 栃木県のイチゴ品種開発の現状と今後の方向 (栃木県農業試験場いちご研究所 特別研究員 家中達広) 佐賀県のイチゴ新品種‘いちごさ... 2021年1月25日
日本協同組合連携機構(JCA)は、農産物直売所を「食育ソムリエ」と回遊して地場産農産物の魅力や直売所の活気を身近に感じる「食育ソムリエバーチャルまるしぇ」をライブ配信する。 長引く巣ごもり生活で、食の役割が見直されているが、ライブ配信では、「畑直送の生命力あふれる農産物や季節を感じられる旬の農産物」をレポートする。また、遠方からでも購入できる取組をスタートし、地域ごとの個性豊かな食材や食文化を楽しむ機会を提供する。 配信スケジュールは、▽1月31日=JAはだの・じばさんず(神奈川)、▽2月6日=JAめぐみの・とれったひろば(岐阜)、▽2月13日=JAあいち中央・でんまぁと(愛知、調整... 2021年1月22日
JA全農は20日、第13回乾椎茸入札会を開いた。入札本数は、栃木352本、大分95本、熊本80本ほかの574(前回375)ケースで、平均値はキロ当たり2643円の保合。高値は、栃木・JAはが野の「特小上厚」でキロ当たり4910円だった。 品柄・入札結果について全農では「出品物は東日本から2年産春子・秋子、九州からは秋子が出品された。年末の販売が小売りを中心に前年比100%を上回ったこともあり、買い気の強い商社が多いことが期待されたが、緊急事態宣言下ということもあり、実参加は9社、リモート参加が10社となった。軽めのこうしん系やスライスは引き合いが強かったが、重めの厚肉系については引き合い... 2021年1月22日
農協観光は、日本航空(JAL)と共同で、周遊と飛行遊覧を行う、岡山・出雲・広島の3空港を結んだチャーター便を企画した。来年1月24日の限定。 岡山桃太郎空港を起点に、岡山桃太郎空港から出雲縁結び空港、出雲縁結び空港から広島空港、広島空港では瀬戸内海遊覧飛行を行う。国際線機材の「ボーイング737」(定員144人乗り)を使用する。農協観光によれば、コロナ禍以降の新たな生活様式における「新しい旅の発信」として、同商品を企画したという。日本航空は国際線機材を利用したチャーターを3月迄に50本程度予定しているが、隣県への周遊飛行と遊覧飛行を1日で行うチャーターは今回が初めて。 農協観光中四国統... 2020年12月2日
全国農薬協同組合(大森茂理事長)は18日開いた通常総会・理事会で、新理事に池田憲亮(㈱池田)・金井正和(㈱金井商会)の両氏を新たに選任した。 2020年11月25日
巻頭言 近年のスマート化システムの発達と施設園芸への期待 (日本施設園芸協会 藤村博志) ■特集■ スマート化技術の動向 農業データ連携基盤(WAGRI)の概要 (農研機構 農業情報研究センター 農業データ連携基盤推進室 斎藤岳士) 計測・制御・情報利用のスマート化に対応したUECSの発展方向 (岡山大学 環境生命科学研究科 教授 安場健一郎) 植物生理モデルを活用する温室栽培支援システム「Thinking Farm」 (㈱ダブルエム 代表取締役社長/千葉大学講師(非常勤) 狩野敦) ハウス環境制御の高度化とクラウドサービス「アグリネットアドバンス」の特徴 (ネポン㈱ ... 2020年10月26日
このひと JA厚生事業のこれから ~コロナ禍での保健・医療・福祉~ JA全厚連 経営管理委員会 会長 山野 徹 氏 健全経営支援で事業活動堅持 組合員・地域住民に健やかな生活を 全国厚生農業協同組合連合会(JA全厚連)は、7月末に開催した通常総会・経営管理委員会で、経営管理委員会会長に山野徹氏(鹿児島県厚生連経営管理委員会会長)を新たに選任した。山野新会長に、コロナ禍でのJA厚生事業の現状や課題を聞いた。 迅速・丁寧・誠実に課題対応 ■まず、就任の抱負を 農家組合員、地域住民の健康を支えていくのがJA厚生事業です。そのためにJA全厚連は、今次3か年計画で「厚生連事... 2020年9月25日
安倍一強政治がついに終わり、菅新政権が発足した。安倍前首相の辞意表明まで菅氏は「自民党総裁選への出馬は全く考えていない」と否定し続けたが、実際は早くから「ポスト安倍」に布石を打っていた。多くのメディアがそう報じているが、岸田派・石破派を除く自民党の主要派閥が足並みをそろえた結果を見ても明らかだ。 横浜で記者をしていた22年前、まだ衆院1期目だった菅氏に選挙情勢などを聞いたことがある。取材対応は丁寧で、情報収集力の高さや分析の鋭さにも感服した。半面、自分の本音は見せず、常に人を「値踏み」しているような冷徹さも感じた。 本社経済部のデスク時代には、部下の総務省担当記者が愚痴をこぼしていた... 2020年9月25日
農水省は24日、自民党農林関係合同会議に、要求・要望総額2兆7734億円(対前年度比120・0%)となる令和3年度農林水産予算概算要求案を示した。このうち公共事業は121・1%の8464億円、うち農業農村整備は122・0%の3983億円、林野公共は122・0%の2232億円、農山漁村地域整備交付金は120・0%の1131億円。非公共事業費は119・5%の1兆9270億円。 主な農業関係予算の項目は以下の通り。 〈生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施〉 ①畜産・酪農の生産基盤の強化 ▼畜産生産体制の強化…〔畜産生産力・生産体制強化対策事業〕12億円(2年度当初予算額9億円)、〔... 2020年9月25日
▽葉梨康弘(はなし・やすひろ)農林水産副大臣=東大法卒、昭和57年警察庁入庁、衆議院議員葉梨信行秘書、平成15年衆議院議員初当選(当選5回)。財務大臣政務官、法務副大臣兼内閣府副大臣、衆議院法務委員長、党では畜産・酪農対策小委員長などをつとめた。自民党・茨城3区。昭和34年生れ。 ▽宮内秀樹(みやうち・ひでき)農林水産副大臣=青山学院大経営卒、衆議院議員塩崎潤秘書、衆議院議員塩崎恭久秘書、参議院議員塩崎恭久秘書、衆議院議員渡辺具能秘書、平成24年衆議院議員初当選(当選3回)。国土交通大臣政務官、党では国土交通部会長代理などをつとめた。自民党・福岡4区。昭和37年生れ。 ▽池田道孝(いけだ・... 2020年9月23日
スロベニア大使に松島浩道氏(元農林水産審議官)が就任した。 ▽松島浩道(まつしま・ひろみち)氏=東大法卒、1982年農水省入省。大臣官房秘書課長、大臣官房付、農林水産政策研究所政策研究調整官、大臣官房参事官〔環境・国際〕、大臣官房国際部長、大臣官房総括審議官〔国際〕、生産局長、農林水産審議官、顧問、2020年1月退職。1958年生まれ、栃木県出身。 2020年9月18日
▽大臣官房政策課調査官兼大臣官房秘書課付、農林水産大臣秘書官事務取扱(食料産業局輸出先国規制対策課戦略室長)吉松亨▽農林水産大臣秘書官事務取扱(大臣官房付)三野敏克▽大臣官房参事官、大臣官房付兼内閣官房内閣参事官〔内閣官房副長官補付〕(農林水産技術会議事務局研究企画課技術安全室長兼農林水産技術会議事務局研究調整課付)野口武人 2020年9月18日
雪印メグミルク㈱(西尾啓治代表取締役社長)は、宅配専用商品『ルテイン&GABA 3つのチカラ』(100ml)を全国の雪印メグミルク販売店を通じて27日から全国で発売する。 同商品は、目の調子を整えるルテイン(6mg)と精神的なストレスや疲労感を緩和し、血圧が高めの健常者の血圧を低下させるアミノ酸の一種であるGABA(28mg)を配合した機能性表示食品。「目」「精神的ストレスや疲労感」「血圧」、に関する3つの機能をもった機能性表示食品は、消費者庁に届出されている食品のなかで史上初。ミルクのマイルドさとレモン風味のさわやかさを合わせ、毎日飲み続けやすい風味に仕立てたことが特長。 機能性表示... 2020年9月18日
㈱ウェザーニューズ(草開千仁代表取締役社長)は、高性能気象IoTセンサー「ソラテナ」の販売を法人向けに開始した。 「ソラテナ」は風向・風速・雨量など全8要素を1分毎に観測。小型・軽量・省電力を実現し、データ通信にはIoT向けのSIMを用いるため、全国の幅広いエリアで利用できる気象観測機。観測データはクラウドへ保存され、API(Application Programming Interface)で提供するため、データの閲覧や保存だけでなく、利用者のアプリケーションやシステムに組み込むことが可能。既にKDDI㈱によるドローンの安全運航管理や㈱レグミンによる農作業ロボットを用いた農作物への農薬... 2020年9月18日