日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

農業関連団体

農業関連団体総会=日本農業機械工業会

 (一社)日本農業機械工業会(木股昌俊会長)は5月25日、定時総会を開き、令和2年度貸借対照表及び正味財産増減計画書、理事の交代の2議案が承認された。新理事には、齋藤徹氏(三菱マヒンドラ農機㈱CEO取締役社長)が選任された。  なお、令和3年度事業計画によれば、技術・安全・環境に関する事業で以下のような取り組みを行うとしている。 ①農作業安全への対応…農作業時の事故防止を図るため、農水省の農作業安全確認運動等に協力するとともに、全国各地で開催される農業機械展示会等で農作業事故防止を啓発する。保守・点検方法等について、ホームページ等を通じて周知する。機械側の技術的な対応策について、その可能性...

農業関連団体総会=日本惣菜協会

 (一社)日本惣菜協会(平井浩一郎会長)は5月26日、通常総会を開催した。  平井会長は、2020年の惣菜市場規模について、新型コロナウイルスの影響もあり、11年ぶりの前年マイナス、▲4・8%の9兆8195億円となったことを報告、そのうえで「これまでの『おいしい』『出来立て』『価格』『安全』というキーワードだけではなく、『巣篭り』『買いだめ』等、今までと違った消費行動を考慮していかなければならない。しかし外食のテイクアウト・デリバリーの拡大、調理済み冷凍食品の増加等、広義な意味での惣菜に対する消費者の期待は大きく、今後も拡大傾向は継続するものと信じている」と述べた。また、昨年度は、新型コロナ...

農業関連団体総会=全国米穀販売事業共済協同組合

 全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)は5月27日に理事会を開き、副理事長に田中隆理事(阪神米穀㈱代表取締役社長)を選出した。

全森連と農林中金が教育ツール「林業安全教育360°VR」の第二弾を制作

 全国森林組合連合会と農林中央金庫は1日、教育ツール「林業安全教育360°VR(バーチャル・リアリティ)」の第二弾を制作したと発表した。  「林業安全教育360°VR」は、ゴーグル型の専用機械を装着し、林業現場におけるよく発生する事故事例を実写VR化したもの。林業において「何が・どうしたら・どのような状況が危険か」を体験者が理解できるまで何度も安全にトレーニングができる教育ツール。昨年度は、他人が伐倒した木による激突事故を疑似体験できる『チェーンソー作業 他人伐倒』編を制作した。   今回制作したのは、チェーンソー作業の中で、よく発生しうる事象と事故を再現した内容。誤ったかかり木処理による...

農薬工業会新会長に本田卓氏、「農業の生産性向上と持続性の両立へ貢献」

 農薬工業会は19日、第90回通常総会を開催し、2021年度事業計画を決定するとともに新たに役員の選任を行い、新会長に本田卓副会長(日産化学㈱取締役専務執行役員)が就任した。  総会後、講演会・記者会見が都内で開かれ、本田会長は「世界の食用作物の20~40%が病害虫・雑草の被害により失われ、何億人もの人々が十分な食料を入手できずに苦しんでいる。当会は、SDGsとも関連付けて、農業への産業としての貢献を掲げたビジョン活動『JCPA VISION2025』を推進し、作物保護の重要性を周知することに努めている。2020年以降、世界的なコロナ禍の影響は、気候変動や病害虫などの既存の危機と相まって、世...

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農薬工業会が総会開催、新会長に本田氏が就任

 農薬工業会は5月19日、第90回通常総会を開催。2021年度事業計画を決定するとともに新たに役員の選任を行い、新会長に本田卓副会長が就任した。  総会後、講演会・記者会見が都内で開かれた。講演会では、公益財団法人食の安全・安心財団理事長を務める唐木英明氏(東大名誉教授)が「農薬のリスクコミュニケーション―風評の発生と対策」と題して農薬のリスクコミュニケーションの重要性について講演した。

会長に本田卓氏=農薬工業会

 農薬工業会は19日に開いた総会で役員の選任を行い、新会長に本田卓副会長(日産化学㈱取締役専務執行役員)を選任した。小池好智会長は退任。新役員体制は以下の通り。 ▽会長=本田卓(新・日産化学㈱取締役専務執行役員) ▽副会長=的場稔(再・シンジェンタジャパン㈱代表取締役社長)      溝口正士(再・日本曹達㈱執行役員)      藤本博明(新・住友化学㈱執行役員) ▽専務理事=松浦克浩(新・農薬工業会)

木村会長・岡田副会長再任、新副会長に樽本氏=野菜流通カット協

 野菜流通カット協議会(木村幸雄会長)はこのほど通常総会を開催し、令和2年度の事業・決算報告、3年度事業計画・予算を承認した。また任期満了に伴う役員改選を行い、木村会長と岡田貴浩副会長を再任。副会長に樽本純生氏(㈱清浄野菜普及研究所)、理事に錦山功氏(㈱ハローワーク)を新たに選任した。  3年度事業では、水田農業高収益作物導入推進事業における現地検討会等をはじめとした「研究・情報交換・交流事業」の開催を新型コロナウイルス感染症による状況等を鑑みて検討するほか、関係省庁・団体と連携した情報収集・提供を行う「調査事業」等を行う予定。  冒頭、木村会長は「当協議会の一つの柱としてスマート農業と向...

ジェトロと千葉大が包括的連携推進協定を締結=17日

千葉大学内に「ジェトロデスク」設置、スタートアップ支援  千葉大学(中山俊憲学長)とジェトロ(佐々木伸彦理事長)は17日、国際産学連携、大学発スタートアップ支援等を通じたイノベーションの共創と高度グローバル人材の育成・活用を柱にした「包括的連携推進協定」を締結した。  同協定は、千葉大とジェトロが学術、教育、文化、産業等の分野で相互に連携し、学術研究、人材教育、産学連携での国際的な展開を推進することで国内・地域の発展と人材の育成に寄与することをねらいとしたもの。千葉大のヘルスケア(医学部・薬学部・看護学部等)、アグリテック(園芸学部)等の強みと、ジェトロの国際ビジネスノウハウ・海外ネットワ...

三菱マヒンドラ農機社長に齋藤氏

 三菱マヒンドラ農機㈱(島根県松江市)の新CEO取締役社長に齋藤徹氏(元アウディジャパン販売㈱代表取締役社長)が今月10日付で就任した。田中章雄CEO取締役社長は退任。  齋藤社長は慶大経済卒。1982年日産自動車㈱入社。ロシア日産自動車社長、日産ヨーロッパ シニア・バイス・プレジデント、日産自動車㈱執行役員、㈱オーテックジャパン代表取締役兼最高執行責任者(COO)、アウディジャパン㈱代表取締役社長、アウディジャパン販売㈱代表取締役社長、などを歴任。

みちのく銀行と青森銀行が2024年に合併

 ㈱みちのく銀行(藤澤貴之取締役頭取)と㈱青森銀行(成田晋取締役頭取)は14日、それぞれの取締役会で、来年4月の経営統合に向けて協議・検討を進めていくことで基本合意したと発表した。両行はともに青森県に本店を置く地方銀行。2024年に合併する方針。

「農林水産業みらいPJ」助成対象事業の募集を開始=みらい基金

 一般社団法人農林水産業みらい基金(代表理事=大橋光夫昭和電工㈱名誉相談役)は11日から、「農林水産業みらいプロジェクト」の2021年度助成対象事業の募集を開始した。応募期間は6月30日まで。  農林水産業と食と地域のくらしを支える「農林水産業みらいプロジェクト」は、〝前例にとらわれず創意工夫にあふれた取組みで、直面する課題の克服にチャレンジしている地域の農林水産業者へのあと一歩の後押し〟として役立ててもらおうと、様々な農林水産業者の取組みの参考となるようその今後に向けてモデルとなり得る事業の活動に直接的に必要となる各種経費を助成(助成率最大9割/返済・配当は求めない)するもので、今回で8回...

日本公庫が伊予銀行と連携し「フィンガーライム」の産地化を支援

 日本政策金融公庫松山支店農林水産事業は、伊予銀行と連携して㈱かじ坊(愛媛県八幡浜市、梶谷光弘代表取締役)に対してこのほど、スーパーL資金を融資した。  かじ坊は、柑橘の生産と販売を行う農業生産法人。平成26年に国内で栽培方法が確立されていなかったオーストラリア原産の柑橘「フィンガーライム」の栽培を開始し、5年間をかけて栽培ノウハウの確立を進めている。また、需要サイドからも国産フィンガーライムを安定的に供給してほしいというニーズがあることから、栽培規模の拡大を検討してきた。  同時に、行政でも農業者の所得向上を図るために高級柑橘の産地化を目指しており、令和元年度にフィンガーライム産地化検討...

日本経団連次期会長候補に十倉雅和氏

 日本経済団体連合会は10日、理事会を開き、次期会長候補者に十倉雅和氏(住友化学会長)を内定した。6月1日の定時総会の選任をもって就任する予定。十倉氏は現在、日本経団連の審議員会副議長。2015年から19年まで副会長をつとめた。

宮崎県新富町・南九州大・パナソニックが食品廃棄ロス削減等産官学連携で合意

 宮崎県新富町、南九州大学、パナソニック㈱は、地域社会における課題解決の促進、持続的な地域社会の発展を目的として、新富町の食品ロス削減、生ごみ減量化に向け、産学官共同で取り組んでいくことで合意し、包括連携協定を締結した。  これに基づき、新富町で、生ごみ処理機を使った堆肥活用による食農循環プラットフォーム構築の実証実験を行う。  実証実験では、町民宅に設置した生ごみ処理機で処理した乾燥ごみを回収して堆肥化。肥料として新富町内の市民農園やコミュニティーガーデンに還元し、野菜などの農作物の栽培、収穫につなげるという食農循環システムとまちの緑地化の検証と研究を行う。  家庭内の食品ロス低減にも...

奥村組が「夏秋いちご」栽培・出荷・販売事業を開始

 ㈱奥村組(大阪市阿倍野区、奥村太加典社長)は、小諸倉庫㈱(長野県小諸市、篠崎友宏社長)と事業会社「㈱軽井沢いちご工房」を設立、夏秋いちごの栽培・出荷・販売事業を開始した。  いちごは暑さに弱く、冬春期に収穫・出荷が集中するため、夏秋期には出荷量が極端に少なくなる一方、洋菓子店などの業務用を中心に年間を通して需要があるため、夏秋期は輸入品や冷凍いちごなどが主に流通している。  奥村組では、今回の夏秋いちごの栽培・出荷・販売事業のスタートについて、「近年、国産農産品の需要が高まっていること、また夏秋いちごの品種改良が進んでいることに着目し、出荷量が少なくなる夏秋期に、冬春いちごと遜色ない高品...

県立広島大・庄原キャンパスに「植物工場」がオープン、本格稼働

 県立広島大学の生物資源科学部(広島市庄原市)は、発光ダイオード(LED)と培養液を活用し、主に葉物類を屋内で育てる「人工光植物工場」をキャンパス内にオープンさせた。  大学のフィールド科学教育研究センターで牛舎として使われていた建物(約228㎡)を改装して植物工場としたもので、4月14日に開所式を行い、5月6日から本格稼働した。屋内には4段の棚に各6個の水耕棚を設置、サイズは各々、長さ6・4m、幅1m、高さが2・2m。LED照明で日照時間を調整、室内の温度や湿度、二酸化炭素濃度などを一定の条件に保ち、培養液を循環させて水素イオン濃度(pH)や養分量を示す電気伝導度(EC)を制御、生育をモニ...

inaho㈱菱木豊代表取締役CEO

日本農民新聞 2021年5月5日号

このひと 次世代農業のパートナーシップ inaho㈱ 代表取締役CEO 菱木 豊 氏 収穫ロボットを利用料方式で現場へ、新たなビジネスモデルへの挑戦も 野菜収穫機ロボットのサービス事業を展開しているinaho㈱(本社=神奈川県鎌倉市)が取組む『自動野菜収穫機ロボットとRaaSモデルによる次世代農業パートナーシップ』が、第9回ロボット大賞で農林水産大臣賞を受賞した。農業の収益性向上へ新たな視点からステップを進めているinaho社の菱木豊代表取締役CEOに、その技術と事業内容、展開方向を聞いた。 スマート農業の社会実装加速にも貢献 ■今回の受賞した取組みの概要は?  農作業で...

家畜の暑熱・寒冷ストレスリスクを表示するサービス開発=ウェザーニューズ等

 ㈱ウェザーニューズ、北里大学獣医学部、同大発ベンチャーのライブストックジャパン合同会社は、家畜の生産性に影響する気象変化を高精度で予測し、暑熱・寒冷ストレスのリスクを表示するシステム〝ちくさん天気〟を開発、無償トライアルサービスを27日から開始した。  同サービスは、北里大獣医学部の家畜生産技術に関する基礎研究成果をもとに、生産現場のニーズに応え、ウェザーニューズの気象データ及び気象予測技術を活用して開発したもの。同社によれば、畜産農家が同サービスにより、家畜の暑熱・寒冷ストレスのリスクを事前に把握できるようになり、適切な対策が行われることによって、暑熱・寒冷ストレスによる生産性の低下の軽...

金沢大が企業と産学連携包括的推進に関する協定を締結

 金沢大学はこのほど、各種環境関連プラント、再生油の製造・販売及び焼却発電事業を行う㈱アクトリー(石川県白山市)と産学連携の包括的推進に関する協定を締結した。同協定は、「脱炭素社会の構築に向けた新たなグリーンイノベーション推進」を共通の目標に掲げ、大型共同研究を複数行うこととしている。協定締結式では、アクトリーの水越裕治社長は「焼却炉の排ガスからCO2を回収する技術というのは世界中で競争している。当社もこの研究開発に相当な資金と時間を注いで取組みたい」、山崎光悦学長は「CO2の吸着・濃縮だけでなく、回収したCO2をどう有効活用していくかも幅広く提案していきたい」と述べた。

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