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木村会長・岡田副会長再任、新副会長に樽本氏=野菜流通カット協

2021年5月20日

 野菜流通カット協議会(木村幸雄会長)はこのほど通常総会を開催し、令和2年度の事業・決算報告、3年度事業計画・予算を承認した。また任期満了に伴う役員改選を行い、木村会長と岡田貴浩副会長を再任。副会長に樽本純生氏(㈱清浄野菜普及研究所)、理事に錦山功氏(㈱ハローワーク)を新たに選任した。

 3年度事業では、水田農業高収益作物導入推進事業における現地検討会等をはじめとした「研究・情報交換・交流事業」の開催を新型コロナウイルス感染症による状況等を鑑みて検討するほか、関係省庁・団体と連携した情報収集・提供を行う「調査事業」等を行う予定。

 冒頭、木村会長は「当協議会の一つの柱としてスマート農業と向き合っていくべきだと感じる。私は実需側の一人として、生産者・実需者が収穫予測を(用いて)いかにコミュニケーションを取るべきか、積極的に意見を出して進めていきたい。昨年見学した静岡の植物工場では3か月後のコンビニのメニューに合わせた野菜作りを実践していた。非常に驚いたし、イノベーションを感じた」「今期の調査事業では、鮮度保持に対する温度の問題にも取り組みたい。2年前のアメリカ研修で学んだ野菜保持の温度帯と現在の温度帯は異なり、アメリカでは1度前後での鮮度保持が浸透してきているという。日本ではほとんど実行されていないが、(他国の技術等の)鮮度保持についてもしっかり目を向けたい」「現場に対してきちんと向き合いながら、今年度もしっかりやるべきことを見据え、コロナ禍において現状で何ができるのか計画を立案し、状況判断をしっかり行い、3年度もやるべきことを一つひとつ実行していく」と述べた。

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