千葉大学内に「ジェトロデスク」設置、スタートアップ支援
千葉大学(中山俊憲学長)とジェトロ(佐々木伸彦理事長)は17日、国際産学連携、大学発スタートアップ支援等を通じたイノベーションの共創と高度グローバル人材の育成・活用を柱にした「包括的連携推進協定」を締結した。
同協定は、千葉大とジェトロが学術、教育、文化、産業等の分野で相互に連携し、学術研究、人材教育、産学連携での国際的な展開を推進することで国内・地域の発展と人材の育成に寄与することをねらいとしたもの。千葉大のヘルスケア(医学部・薬学部・看護学部等)、アグリテック(園芸学部)等の強みと、ジェトロの国際ビジネスノウハウ・海外ネットワークを組合せ、①国際産学連携の推進(千葉大とジェトロの紹介する海外企業との連携を促進)、②大学発スタートアップの海外展開(千葉大発スタートアップ企業の海外展開を支援)、③高度グローバル人材の育成・活用(千葉大留学生の県内企業での活用・定着支援)、の3項目を基軸に連携する。
これにより、ジェトロは、千葉大内に新たに「産学連携ジェトロデスク」を設置、ジェトロ職員等を定期的に派遣し、▼千葉大と外国企業とのマッチング、▼千葉大発スタートアップ企業への海外展開支援、▼千葉大学生等への国内外の企業に関する情報提供などを行う予定。
国内外で新型コロナウイルス感染が広がり、国境を越えたヒトの往来が制限される中、両機関は、ジェトロの海外ネットワークとデジタル技術を活用し、国際産学連携等を止めることなく推進していくとしている なお、6月23日、オンライン(一般公開)で「ジェトロ×千葉大学連携強化記念ウェビナー:―コロナ時代におけるヘルスケア・アグリテック研究の国際展開・産学連携」が行われる。講演テーマと講師は以下の通り。▼千葉大学病院におけるコロナとの闘い(千葉大医学部附属病院長・横手幸太郎氏)▼日本園芸をめぐる情勢と打って出る千葉大学植物工場研究(千葉大学術研究・イノベーション推進機構特任教授・中野明正氏)▼コロナ禍でのヘルスケア国際展開・産学連携の重要性(ジェトロ千葉所長・佐藤拓)。
なお、ジェトロと大学との包括的連携推進協定としては今回で13番目となる。