日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

農政

理事長に吉村馨氏=JA共済総研

 一般社団法人JA共済総合研究所は22日に開催した通常総会・理事会で、新理事長に吉村馨氏を選任した。内藤邦男理事長は退任。  吉村理事長は、東大法卒、1978年農林省入省。食品流通局品質課長、食糧庁総務部企画課長、農村振興局農村政策課長、経営局総務課長、大臣官房文書課長、大臣官房審議官〔国際〕、大臣官房国際部長、大臣官房総括審議官〔国際〕、農村振興局長、九州農政局長、農林水産政策研究所長、ガーナ国駐箚特命全権大使などをつとめた。1955年生れ、東京都出身。

自民食産業政策委等で塩谷立戦略調査会長らが今後の議論の方針示す

自民食産業政策委等で塩谷立戦略調査会長らが今後の議論の方針示す

 自民党食料産業政策委員会、農産物輸出促進対策委員会は今国会会期末の6月16日、合同会議を開催。農水省から食品産業を巡る情勢が報告された。会合では、塩谷立農林・食料戦略調査会長、林芳正食料産業政策委員長、宮下一郎農林部会長が今会期中を振り返るとともに、党農林関係の今後の方針について話した。

国連食料システムサミットへ全体対話開催、具体的行動を確認=農水省

 農水省は18日、今年の9月の国連食料システムサミット(FSS)に向け、食料システムを担う関係者が一同に会する「全体対話」をオンラインで開催した。FSSは、SDGs達成のためには持続可能な食料システムへの転換が必要不可欠であるという、グテーレス国連事務総長の提唱に基づく国連主催のサミット。農水省は、昨年11月以降、50を超える団体、農業者、消費者、関連企業等、様々な関係者と、食料システムの転換に向けて何ができるかなどを話し合う「対話」を実施。今回の全体対話は総括として行われ、500名超が参加した。  13企業・団体が、持続可能な食料システムに向けた取組などのコミットメントを「60秒宣言」とし...

人事|農水省=6月16日付

▽生産局農産部地域作物課長兼政策統括官付(生産局畜産部牛乳乳製品課長)水野秀信▽同局畜産部牛乳乳製品課長(内閣官房内閣参事官〔内閣官房副長官補付〕〔内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室参事官〕)大熊規義▽大臣官房政策課調査官兼食料産業局海外市場開拓・食文化課付(大臣官房政策課調査官兼水産庁漁政部加工流通課付)永濵享▽大臣官房付(大臣官房付兼復興庁統括官付参事官)猪上誠介▽大臣官房付兼復興庁統括官付参事官(生産局農産部地域作物課長兼政策統括官付)小林保幸▽大臣官房参事官内閣官房出向〔新型コロナウイルス感染症対策推進室参事官へ〕(生産局畜産部畜産企画課畜産総合推進室長兼食料産業局食品製造課付...

養鶏・鶏卵行政の改善策を取りまとめ・公表=農水省

 農水省は、「養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会」の報告書における提言を踏まえた改善策を取りまとめ15日、公表した。  検証委員会報告書では、養鶏・鶏卵行政は、「政」「官」「業」の距離が近く政治や生産者からの働きかけを受けやすい構造にあること等から、今回の事案に関する政策決定の公正性が損なわれていなかったとしても、行政に関する国民からの信頼を十分に得ていくことは難しいと指摘。このため、行政の透明性を向上させ、また、幅広い視点から政策を検討するために、▼OIE連絡協議会のメンバー構成や議事運営の見直し、▼国会議員等の仲介を受けた事業者から日本政策金融公庫の融資に関する要望を受けた場合にとった対応...

「みどりの食料システム戦略」特集=農水省・菱沼義久審議官

日本農民新聞 2021年6月15日号

持続可能な農業と地域を目指して~「みどりの食料システム戦略」とJAへの期待 アングル 「みどりの食料システム戦略」がめざすもの 農林水産省 技術総括審議官 菱沼 義久 氏 持続可能な食料システム構築へ 環境負荷軽減のイノベーションを推進 農林水産省は5月12日、「みどりの食料システム戦略~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現~」を策定した。将来を見据えた持続可能な食料システムの構築に向けた「みどりの食料システム戦略」の目指す姿と取組方向を農林水産省の菱沼技術総括審議官に聞いた。 生産力向上と持続可能性の両面から中長期的に ■「みどりの食料シス...

福島県が農水省にALPS処理水処分に係る対応等を要請

福島県が農水省にALPS処理水処分に係る対応等を要請

 福島県の内堀知事が6月8日、農水省にALPS処理水(福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水)の処分に係る責任ある対応や復興の更なる加速化などを求める、福島の復興・創生に向けた提案を行った。野上農相が対応した。  4月から第2期復興・創生期間が開始するなど、福島の復興は着実に歩みを続けている一方で、今なお多くの県民が避難生活を続けているなど、多くの困難な課題を抱えている。また、先般、ALPS処理水の処分にかかる政府の基本方針が決定、今後も復興・再生を切れ目なく着実に推進し、更に加速させていくため、柔軟な制度の確立と十分な財源確保が必要不可欠だとして、要請したもの。

自民党・卸売市場議員連盟が野上農相に「卸売市場の機能維持」提言を提出

自民卸売市場議連が野上農相に「卸売市場の機能維持」提言を提出

 自民党・卸売市場議員連盟の盛山正仁幹事長らが6月8日、農水省を訪れ、野上浩太郎農相に「卸売市場の機能の維持に関する緊急提言」を提出。  提言では、「卸売市場の調整機能は、多種多様な機能・流通ルートを有する市場関係事業者が存在することで維持されるものであり、仮に業務筋の取引を行う事業者が経営破綻することになれば、例えば、代払い・精算組織など市場の決済機構の棄損などその影響は当該事業者の取引先にとどまらず、卸売市場の機能崩壊に直結し、消費者、産地の農業者や漁業者の経営にも多大な影響が生じる」などと指摘、このような事態を回避し、卸売市場の調整機能を維持する観点から、補正予算を含む必要な予...

理事長に荒川隆氏=食品産業センター

 一般財団法人食品産業センターは7日に開催した評議員会・理事会で役員の選任を行い、理事長〔代表理事〕に荒川隆氏(元農村振興局長)、監事に桑野龍一氏(㈱唐人ベーカリー代表取締役社長)を新たに選任した。村上秀德理事長、西川隆雄監事は退任。 荒川隆(あらかわ・たかし)理事長=早大政経卒、1982年農水省入省。生産局畜産部競馬監督課長、大臣官房総務課長、大臣官房文書課長、総合食料局食糧部長、生産局畜産部長、大臣官房総括審議官、大臣官房長、農村振興局長、2018年7月農水省退職、2019年1月損害保険ジャパン日本興亜㈱(現・損害保険ジャパン㈱)顧問。1959年生れ、宮城県出身。

喜田昌和氏が政府「大学ファンド」運用業務担当理事に

 政府が設立した大学ファンドを運用する国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の運用業務担当理事に前・農林中央金庫常務執行役員の喜田昌和氏が6月1日付で就任した。  ファンドは、JSTに設置、運用益を活用し、研究大学における将来の研究基盤(大学等の共用施設、データ連携基盤、博士課程学生などの若手人材)への長期・安定投資を実行すること等が目的。既に政府は大学ファンドの元本4・5兆円を予算計上しており、大学改革の制度設計等を踏まえつつ、早期に10兆円規模の運用元本を形成、今年度中の運用開始を目指すとしている。  喜田昌和氏は京大経済卒、1992年農林中央金庫入庫。企画管理部副部長、審査部部長...

政府機関航空機にユーグレナ社のバイオ燃料を使用

 ㈱ユーグレナ(出雲充代表取締役社長)は4日、国土交通省航空局が保有し運用する飛行検査機「サイテーションCJ4」において、ユーグレナ社製造のバイオジェット燃料を世界で初めて使用したフライト・飛行検査業務を同日実施したことを明らかにした。政府機関の航空機で国産のバイオジェット燃料が使用されるのは日本で初めてとなる。  外部検査機関による適合検査に合格したバイオジェット燃料を、既存石油系ジェット燃料と混合した上で使用。原料には、使用済み食用油と微細藻類ユーグレナ(和名=ミドリムシ)由来の油脂等が使用された。 「サイテーションCJ4」は、全国の空港等で運用される航空保安施設等が正常に機能しているか...

プラスチック新法案が可決・成立=参議院本会議

 「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」が4日の参議院本会議で全会一致で可決・成立した。  同法は、多様な物品に使用されているプラスチックに関し包括的に資源循環体制を強化し、製品の設計からプラスチック廃棄物の処理までに関わるあらゆる主体におけるプラスチック資源循環等の取組(3R+Renewable)を促進するための措置を講じようとするもの。プラスチックの資源循環の促進等を総合的かつ計画的に推進するため、▼プラスチック廃棄物の排出の抑制、再資源化に資する環境配慮設計、▼ワンウェイプラスチックの使用の合理化、▼プラスチック廃棄物の分別収集、自主回収、再資源化、等の事項に関する「基本...

アイキャッチ

消費者庁等が食品ロス削減へコンビニ等で〝てまえどり〟呼びかける

 消費者庁が6月1日から、農林水産省・環境省・日本フランチャイズチェーン協会と連携し、食品ロス削減に向けて、小売店舗が消費者に商品棚の手前にある商品を選ぶ「てまえどり」を呼びかける取組を実施。〔写真提供:消費者庁〕  環境省によれば、消費者が日頃の買物の中で、購入してすぐに食べる場合に、商品棚の手前にある商品等、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ「てまえどり」は、販売期限が過ぎて廃棄されることによる食品ロスを削減する効果が期待される。  今回、小売店舗における消費者への「てまえどり」の呼びかけを促進するため、4者が連携して商品棚に掲示する啓発物を作成した。

HACCPに沿った衛生管理の義務化がスタート

食品等事業者は「計画」を作成・管理  6月1日から、すべての食品等事業者(食品の製造・加工、調理、販売等)に対し、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が義務化された。2020年に施行された「改正食品衛生法」から1年の猶予期間が設けられていた。  同法は、日本の食を取り巻く環境変化や国際化等に対応し、食品の安全を確保するため、広域的な食中毒事案への対策強化や事業者による衛生管理の向上などの措置を講じる内容。この中でハサップに関わっては、原則として、すべての食品等事業者に、一般衛生管理に加え、ハサップに沿った衛生管理の実施を求めている。  具体的には、「大規模事業者」「と畜場」「食鳥処理場...

「わかやま布引だいこん」などのGIを登録=農水省

 農水省は5月31日、わかやま布引だいこん(登録生産者団体=わかやま農業協同組合)、大口れんこん(大口れんこん生産組合)の地理的表示(GI)を登録した。 ▼「わかやま布引だいこん」の生産地である和歌山県和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区の砂質土壌で生産される青首大根で、根部の上から下まで太さがそろいヒゲ根が少なく、毛穴が浅く肌のきめが細かい。また、市場関係者からも、産品の品質の良さが評価され、高値での取引に繋がっている。系統試験と収穫適期の設定については、平成11年以降、当初の生産者を中心とした実施から、わかやま農業協同組合が引継ぎ、管理を徹底している。 ▼「大口れんこん」...

人事|農水省=6月2日付

▽外務省出向〔在イタリア日本国大使館参事官へ〕(大臣官房国際部国際政策課国際戦略室長兼外務事務官)藏谷恵大

日本公庫と農林中金が塩田ファームに設備資金を融資

 ㈱日本政策金融公庫と農林中央金庫はこのほど、㈱塩田ファームに対して、畜産クラスター事業を活用した設備資金を融資した。  塩田ファームは、2011年に福島県天栄村で創業し、JA全農福島ブランド「麓山高原豚」を生産する農業法人。  JA全農、JA全農北日本くみあい飼料㈱と農林中金は、2018年の法人化や農場新設にかかる計画策定、行政機関との調整等、事業構想段階から塩田ファームをサポートしている。具体的には、販売面では全農、専用飼料の供給面では全農北日本くみあい飼料、金融面では日本公庫と農林中金が役割を発揮する四者連携により、「麓山高原豚」の生産基盤維持・拡充に資するサポートを行っている。 ...

人事|農水省=6月1日付

▽生産局畜産部付(大臣官房付兼内閣府地方創生推進事務局参事官)大森正敏

政府が農林水産物輸出拡大に向け新たな方針を決定

 政府は5月28日、「農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議」を開き、輸出の新たな方針を決定した。  輸出額目標(2030年までに5兆円)の実現に向け、政府が昨年11月にまとめた農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略において、「令和3年夏を目途に結論を得る」とされている検討事項を中心に、事業者ヒアリングや、関係者との意見交換を行い、現場が抱える問題意識や要望、課題、それに対する具体的な対応策について、取りまとめたもの。「専門人材を活用し、計画的にマーケットインの輸出に取り組む産地・事業者を育成」「生産から海外での販売に至る事業者を包括する『品目団体』を組織化し...

駐日豪州大使が全中会長を表敬訪問

ジャン・アダムズ駐日豪州大使が全中会長を表敬訪問

 ジャン・アダムズ駐日豪州大使が5月26日、中家徹全中会長を表敬訪問。  アダムズ大使は2020年11月に着任。全中への訪問を今年1月に予定していたが、コロナ感染拡大により延期されていた。アダムズ大使は1999年にアジア太平洋経済協力担当部長として同国外務貿易省に入省、同省で貿易・経済担当副次官を務め中国や韓国、日本との経済連携協定の締結を統括する首席交渉官、2016~19年には駐中豪州大使を務めた。

  1. 1
  2. ...
  3. 11
  4. 12
  5. 13
  6. ...
  7. 38
keyboard_arrow_left トップへ戻る