日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

農政

「貯保法改正案」が成立=参院本会議

 「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が28日の参議院本会議で可決、成立した。  同法は、金融システムの安定に係る国際的な基準に対応するため、金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあると認められる場合における農林中央金庫の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置として、農水産業協同組合貯金保険機構による同金庫に対する業務遂行等の監視、資金の貸付け及び優先出資の引受け等の措置について定めるもの。 【農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律】概要 ①必要性の認定…主務大臣は、農水産業協同組合貯金保険機構(以下機構)による農林中金の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置が...

2020年大学発ベンチャー企業は2901社と過去最高=経産省

 経産省はこのほど、「令和2年度大学発ベンチャー実態等調査」の結果を公表した。2020年10月時点で大学発ベンチャー数は19年度に比べ335社増の2901社と過去最高の伸びとなった。同調査は、経産省が大学発ベンチャーの設立状況を定点観測するとともに事業環境やニーズ等を調査し、その成長に寄与する要因を分析することで、今後の政策展開に活用するために実施しているもの。  それによると、大学別ベンチャー企業数は前年に引き続き東京大学が326と最も多いものの、京都大学(227)、大阪大学(179)、筑波大学(146)、東北大学(142)等他大学の伸びも目立つ。経産省では、多くの大学がベンチャー創出に力...

MAFFアプリに熱中症警戒アラートの通知機能を追加=農水省

 農水省は同省のコミュニケーションツール「MAFFアプリ」に環境省・気象庁が発表する「熱中症警戒アラート」を通知する機能を追加した。  農作業中の熱中症による死亡事故は、平成30年は調査開始以降最も多い43人、令和元年も前年に次ぐ29人と近年急増しており、農業者に熱中症の警戒を促す手法の開発が課題となっていた。このため、MAFFアプリ登録者の地域に「熱中症警戒アラート」が発出された場合、当日の朝7時頃に自動でMAFFアプリにアラートが通知される機能(プッシュ通知機能)を追加し、20日から運用を開始した。  「熱中症警戒アラート」は、熱中症との相関が高い「暑さ指数」の値が33以上と予測された...

貯保法改正案を可決=衆院本会議

 「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が20日の衆院本会議で可決、参院に送付された。  同法案は、金融システムの安定に係る国際的な基準に対応するため、金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあると認められる場合における農林中央金庫の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置として、農水産業協同組合貯金保険機構による同金庫に対する業務遂行等の監視、資金の貸付け及び優先出資の引受け等の措置について定めるもの。

衆院農水委で貯保法改正案を可決

 19日開かれた衆議院農林水産委員会で、「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が原案通り、賛成多数で可決された。

ジェトロと千葉大が包括的連携推進協定を締結=17日

千葉大学内に「ジェトロデスク」設置、スタートアップ支援  千葉大学(中山俊憲学長)とジェトロ(佐々木伸彦理事長)は17日、国際産学連携、大学発スタートアップ支援等を通じたイノベーションの共創と高度グローバル人材の育成・活用を柱にした「包括的連携推進協定」を締結した。  同協定は、千葉大とジェトロが学術、教育、文化、産業等の分野で相互に連携し、学術研究、人材教育、産学連携での国際的な展開を推進することで国内・地域の発展と人材の育成に寄与することをねらいとしたもの。千葉大のヘルスケア(医学部・薬学部・看護学部等)、アグリテック(園芸学部)等の強みと、ジェトロの国際ビジネスノウハウ・海外ネットワ...

「農業人材の確保に向けた検討会」を設置、初会合へ=農水省

 農水省は「農業人材の確保に向けた検討会」を設置、21日に初会合を行う。持続的な農業を実現していくためには、意欲ある多様な若者を農業に呼び込み、新規就農者を増やし、定着させていくことが重要であるとして、従来の枠組にとらわれない新規就農施策を検討する。テレビ会議方式で有識者からのヒアリング及び意見交換を行う。  初会合では、㈱ビビッドガーデン・秋元里奈社長、㈱エムスクエア・ラボ・加藤百合子代表、㈱LifeLab・西田裕紀代表、㈱アグリメディア・諸藤貴志代表からのヒアリングを行う。

農水省がJA自己改革実践のサイクル構築を提案

JAは組合員と対話し方針等を策定、具体的に実行  農水省は、今後の農協改革の推進の方向性を規制改革推進会議農林水産WG(13日開催)に示した。各JAが継続して自己改革に取り組むために、組合員との対話を通じて自己改革実践のためのサイクルを構築、農水省がこのサイクルを前提として指導・監督等を行う内容。  今回、農水省が示した具体的な取組み内容は以下の通り。 1 農協において、組合員との対話を通じて自己改革を実践していくサイクルを構築する。 2 具体的には、 ①農協において、次の方針等を策定し、組合員との徹底的な対話を 行い、総会で決定する。 ア 自己改革を実践するための具体的な方針...

農林中金の内部通報制度が消費者庁指定機関で登録される

 農林中央金庫(奥和登代表理事理事長)が運営する内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)が14日、消費者庁所管の「内部通報制度認証(自己適合宣言登録制度)」に登録された。  同認証は、消費者庁の「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガイドライン」を、事業者が自組織の制度と照らし合わせ、同ガイドラインに適合している場合、消費者庁の指定登録機関である(公財)商事法務研究会による審査・確認を経て、登録される制度。  農林中金では、退職者を含む職員が利用できる「コンプライアンス・ホットライン」を内外に設置し、ポスターの掲示や連絡窓口を記載した携帯型カードを...

人事|農水省=5月17日付

▽大臣官房輸出促進審議官(内閣官房内閣審議官〔内閣官房副長官補付〕)大臣官房審議官兼食料産業局付杉中淳▽大臣官房参事官兼食料産業局付(経済産業省大臣官房付兼内閣官房内閣参事官〔内閣官房副長官補付〕〔内閣官房行政改革推進本部事務局参事官〕)安楽岡武▽大臣官房付(大臣官房参事官)農林水産技術会議事務局付増井国光▽経済産業省出向〔大臣官房付へ〕(大臣官房輸出促進審議官兼食料産業局付)池山成俊

農水省が農作業安全対策の強化に向けたとりまとめを公表

 農水省は14日、「農作業安全対策の強化に向けて(中間とりまとめ)」を公表した。同省が、農作業における安全対策の強化を図るため、今年2月に農業者・農業者団体、労働安全に係る有識者、農業機械関係団体等の関係者から成る「農作業安全検討会」を設置、検討を進め、今回その検討結果をとりまとめたもの。今後、中間とりまとめに沿った取組を進め、取組状況等については同検討会に報告、取組の徹底や改善につなげていく。  中間とりまとめでは、「農業は毎年300件前後の死亡事故が発生。就業人口10万人当たりの死者数も増加傾向にあり、他産業との差は拡大している。労働安全が未だ十分に確保されていない状況に、農業関係者は強...

自民党農林部会等が鳥獣被害防止特措法改正案を議論

 自民党鳥獣被害対策特別委員会、農林部会、環境部会、鳥獣捕獲緊急対策議連等は12日、合同会議を開き、鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律(鳥獣被害防止特措法)の一部改正法案の条文(案)について議論した。  鳥獣捕獲緊急対策議員連盟の二階俊博会長(自民党幹事長)は、「農家のみなさんが一生懸命育てた農作物等がせっかく出来上がっても、一晩で食い荒らされるなど鳥獣による被害が全国で続出している。この法改正によって、鳥獣との知恵比べが決着し、農家の皆さんに喜んで頂けるよう活発な議論をお願いする」と出席議員に呼びかけた。同法案の概要は以下の通り。 鳥獣被害防止特措法の一部...

自民党家畜伝染病予防対策検証PTの江藤座長らが野上農相に今後の家畜伝染病予防対策の提言を申し入れた。

自民家畜伝染対策PTが農相に提言を申し入れ

 自民党家畜伝染病予防対策検証PTの江藤座長らが5月13日、野上農相に今後の家畜伝染病予防対策の提言を申し入れた。  全国各地で鳥インフルエンザの発生が相次いでいることや、豚熱(CSF)ワクチン接種後の農場で豚熱が発生していることを踏まえ、同党では、昨年改正の家畜伝染病予防法による家畜伝染病対策が「十分に機能しているか」「不足している対策はないか」などについて、来季に向けて検証を行うため「家畜伝染病予防対策検証PT」を設置。これまで、JA全農、中央畜産会、県、生産者からヒアリング等を行い検討してきたもの。  提言では、【発生予防対策】として、1.飼養衛生管理基準の遵守徹底・遵法意識...

貯保法改正案の審議スタート=衆院農水委

 12日の衆議院農林水産委員会で「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が審議入りした。  同法案は、金融システムの安定に係る国際的な基準に対応するため、金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあると認められる場合における農林中央金庫の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置を定めるもので、農水産業協同組合貯金保険機構による農林中央金庫に対する業務遂行等の監視、資金の貸付け及び優先出資の引受け等の措置について定めるもの。  野上農相は、「金融システムの安定に係る国際的な基準においては、グローバルな金融システム上重要な金融機関について、当該システムの著しい混乱が生ずるおそれがあると...

日本公庫が伊予銀行と連携し「フィンガーライム」の産地化を支援

 日本政策金融公庫松山支店農林水産事業は、伊予銀行と連携して㈱かじ坊(愛媛県八幡浜市、梶谷光弘代表取締役)に対してこのほど、スーパーL資金を融資した。  かじ坊は、柑橘の生産と販売を行う農業生産法人。平成26年に国内で栽培方法が確立されていなかったオーストラリア原産の柑橘「フィンガーライム」の栽培を開始し、5年間をかけて栽培ノウハウの確立を進めている。また、需要サイドからも国産フィンガーライムを安定的に供給してほしいというニーズがあることから、栽培規模の拡大を検討してきた。  同時に、行政でも農業者の所得向上を図るために高級柑橘の産地化を目指しており、令和元年度にフィンガーライム産地化検討...

農水省が「みどりの食料システム戦略」を決定

農水省が「みどりの食料システム戦略」を決定

 農水省は12日、野上農相を本部長とする「みどりの食料システム戦略本部」の第3回会合を開催し、『みどりの食料システム戦略~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現』を決定した。  「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに目指す姿として、①農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現、②化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減、③化学肥料の使用量を30%低減、④耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大、⑤2030年までに持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現、⑥エリートツリー等を林業用苗木の9割以上に拡大、⑦ニホンウナギ、クロマグ...

「畜舎建築特例法」可決、附帯決議を採択=参院農水委で

 畜舎等の建築にかかる負担を軽減し、省力化機械の導入や、増頭・増産等の取組を推進することで、国際競争力の強化を図るとともに、畜産物の輸出拡大につなげていくこと等をねらいとした「畜舎等の建築等及び利用の特例に関する法律案(畜舎建築特例法)」が、11日の参院農林水産委員会で可決、同法案に対する附帯決議が採択された。  畜舎建築特例法は、建築基準法の基準によらず畜舎等の建築ができるよう、畜舎等の建築及び利用に関する計画の認定制度を創設し、当該計画において、畜舎等における滞在時間が一定水準以下であるなどの利用基準に適合するとともに、建築基準法より緩和された構造等に関する技術基準に適合していることにつ...

航空法施行規則を改正、緊急用務空域の指定が可能に=国交省

 国交省は、緊急用務を行うための航空機の飛行が想定される場合に、無人航空機の飛行が原則禁止される緊急用務空域を指定できるよう、航空法施行規則を改正した。併せて、無人航空機を飛行させる者に対し飛行開始前に、当該空域が緊急用務空域に該当するか否かの確認を義務付けた。  国交省によれば、今年2月に足利市で発生した林野火災の消火活動中、無人航空機の飛行が目撃されたことから消防防災ヘリの活動が一時中断。このため、消防、救助、警察業務その他の緊急用務を行うための航空機の飛行の安全を確保するべく、航空法施行規則を改正し、緊急用務空域を指定し、原則、無人航空機の飛行を禁止することで、緊急対応を行う航空機の活...

宮崎県新富町・南九州大・パナソニックが食品廃棄ロス削減等産官学連携で合意

 宮崎県新富町、南九州大学、パナソニック㈱は、地域社会における課題解決の促進、持続的な地域社会の発展を目的として、新富町の食品ロス削減、生ごみ減量化に向け、産学官共同で取り組んでいくことで合意し、包括連携協定を締結した。  これに基づき、新富町で、生ごみ処理機を使った堆肥活用による食農循環プラットフォーム構築の実証実験を行う。  実証実験では、町民宅に設置した生ごみ処理機で処理した乾燥ごみを回収して堆肥化。肥料として新富町内の市民農園やコミュニティーガーデンに還元し、野菜などの農作物の栽培、収穫につなげるという食農循環システムとまちの緑地化の検証と研究を行う。  家庭内の食品ロス低減にも...

農作業安全対策の強化へ農機の安全性能強化、検査制度の見直し等=農水省

 農水省は農作業安全対策の強化に向け、これまで農作業安全検討会で、農業機械の安全対策の強化や関係法令における対応の徹底等、幅広い観点の対策について議論を重ね、このほど、中間とりまとめ(案)を検討した。  中間とりまとめ案では、国民への安定的な食料供給を担う農業の現場において、担い手の確保に極めて重要な要素である労働安全が未だ十分に確保されていない状況に対し、農水省をはじめとする行政、農業者団体、農業機械メーカー等の農業関係者は強い危機感を抱くべきであるとして、農業機械メーカーを含む農業関係者に農作業環境の安全対策及び農業者の安全配慮の取組に係る対策を幅広い観点から更なる積極的な展開を求めた内...

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