日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

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日刊アグリ・リサーチ 2020年3月10日(火)

〈主な内容〉 ◎茶業等の振興に関する基本方針骨子案を公表=農水省  新たな需要創出やスマート農業技術等で産地収益力強化 ◎根室地域における災害時の円滑な燃料供給体制推進会議を設置  複数の自治体と石油販売業者が連携した推進体制の整備は全国初 ◎「ICT地域活性化大賞」受賞案件決まる、優秀賞で畜産関連2件=総務省 ◎秋田中央森組、農中秋田支店がJR秋田駅に木製ベンチ3脚を寄贈 ◎コロナによる学校給食用乳停止に伴う牛乳引用訴求PRバナー掲載=中酪 人事  農中情報システム 企業情報  神明HD/ユーグレナ等 列島情報  JAしみず/JA香川県等 行事日程  今週の...

JAしみずが「しみずみらい応援団PJ」で集まった寄付金をあしなが育成会に贈呈(中央左から柴田組合長、同JA管内出身で同PJ応援団長の春風亭昇太さん、育英会の玉井会長)

JAしみずがあしなが育英会に寄付金277万円を贈呈

 JAしみず(静岡市清水区)は5日、(一財)あしなが育英会に寄付金277万円を贈呈した。寄付金は、同JAが昨年6月に立ち上げた「しみずみらい応援団プロジェクト」で集まったもの。  同プロジェクトは、組合員から直接買い取った農産物を、同JAが運営する「アンテナショップきらり」(静岡市清水区)で販売し、売り上げの一部(お茶は5%、農産物は3%)をあしなが育英会に寄付することで、子どもたちの未来を応援する仕組み。同JAによれば、農産物を直接買取販売するため、中間マージンの発生を大幅に抑えることができ、農家からは市場価格よりも高値で農産物を買い取ることができると同時に、消費者には小売店等よりも安...

JA香川県等が県特産「小原紅早生みかん」使用の商品を開発

 JA香川県、香川県、女子栄養大、日本航空㈱等は香川県特産の「小原紅早生みかん」を使用した「小原紅早生贅沢アイスバー」「お肉とサラダに合うみかんソース」「贅沢みかんのマーマレード」の3種類の商品を開発した。地域産業振興を目的としたもので、カルディコーヒーファームの店舗及びJALショッピングで販売している。  「小原紅早生みかん」は、果皮の色が日本一紅いといわれ、濃厚な甘さを持つ同県特産のオリジナル品種。今回の商品開発にあたっては、女子栄養大の学生によるアイディアコンテストを実施。30組以上の応募の中から「小原紅早生みかん」の魅力を引き出せること、美味しい商品になり得ることなどの観点から選ばれ...

微細藻類ユーグレナの特有成分でパラミロンレーヨンを開発、特許取得=ユーグレナ等

 ㈱ユーグレナ(東京都港区、出雲充社長)は、オーミケンシ㈱(大阪市、石原美秀社長)と共同で、微細藻類ユーグレナ(和名=ミドリムシ)の特有成分・パラミロンを用いたレーヨンの開発に成功したと発表した。  レーヨンは木材パルプから作られるセルロース再生繊維の一種。土中に捨てるだけでもバクテリアによる分解で、約2か月で消滅する生分解性を持つ。今回開発した「パラミロンレーヨン」は、微細藻類ユーグレナの特有成分であるパラミロンを、セルロース由来の再生繊維であるレーヨンに練込んだもの。従来のレーヨンと比較して、水膨潤性(吸水性)が約114%相当、染着度(色の染まりやすさ)が約125%相当に高まることや、細...

食品リユース事業を行う新会社を設立=神明HD

 ㈱神明ホールディングス(藤尾益雄社長)は4日、同社が100%出資する新会社「神明MOTT(モット)㈱」を設立した。食品ロスの削減を目的とした農産物、畜産物、水産物の販売、及び用途開発を行う。資本金は1000万円。代表には吉本敬史氏が就任した。  神明グループは、基幹事業である米穀事業に加え、無菌包装米飯・炊飯米等の加工食品の製造販売、外食事業の展開、青果物や水産品も含めた「川上から川下までの食のバリューチェーン」の構築に向け取り組んでいる。  神明では新会社設立について、「代表の吉本氏は長年食品卸業を営んでおり、全国の生産者、外食企業などと取引を行ってきたなかで、様々な理由から食べられる...

人事|農中情報システム㈱

 〔3月31日付〕▽退任(代表取締役副社長)小門賢一▽同(常務取締役)福地孝一▽同(常務取締役)古江仁  〔4月1日付〕▽常務取締役(執行役員開発二部長)結城拓生▽同(執行役員JASTEM事業本部JASTEM開発一部長)新井康志▽同(執行役員開発一部長)松嶋安良▽執行役員、JASTEM事業本部JASTEM開発二部長田中良智▽JASTEM事業本部JASTEM開発一部長(JASTEM事業本部JASTEM開発一部副部長)砂原拓栄  〔6月24日付〕▽退任(執行役員総務部長)松澤貴  〔6月25日付〕▽監査役(執行役員管理部長)坂本成竹▽総務部長(コンプライアンス統括部長)執行役員榎本真典▽開発...

秋田中央森組、農林中金秋田支店がJR秋田駅に木製ベンチ3脚を寄贈

 秋田中央森林組合(鎌田悦朗組合長)、農林中央金庫秋田支店(木村直人支店長)は4日、JR東日本秋田駅(佐藤光駅長)に対し、秋田杉を用いて製作した木製ベンチ3脚を寄贈した  JR秋田駅で行われた寄贈式では、鎌田組合長、木村支店長から佐藤駅長に目録が贈呈された。鎌田組合長は「秋田杉を知っていただく機会をいただけてありがたく思う」、木村支店長は「県外から秋田に来られた方に秋田杉の魅力を知ってもらえることを願う」とそれぞれ話した。佐藤駅長は「駅構内の木質化に取り組む中で、秋田杉を使ったベンチの寄贈に大変感謝している」と感謝の言葉を述べた。  寄贈された木製ベンチは、長さ165cm、幅45cm、...

「ICT地域活性化大賞」受賞案件決まる、優秀賞で畜産関連2件=総務省

 総務省は6日、「ICT地域活性化大賞2020」受賞案件を発表した。ICT(情報通信技術)を活用して、地域が抱える様々な課題を解決し、地域の活性化を図るため、自律的な創意・工夫に基づき地方公共団体や地域団体、民間企業等がICTを利活用している事例を募集したもの。  〈大賞/総務大臣賞〉は、「消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ」(実施主体=情報整備局、実施地域=福島県須賀川市、福島県古殿町)が受賞した。このほか、〈優秀賞〉のうち、畜産に関係する受賞が以下の2件あった。  ▼ドローンで牛追い〝スカイカウボーイ〟…実施主体は豊富町振興公社、豊富町大規模草地育成牧場、宗谷農...

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日刊アグリ・リサーチ 2020年3月9日(月)

〈主な内容〉 ◎新型コロナによる農業関係への影響懸念=全中会見  「生産者への影響を最小限となるよう対応を」と中家会長 ◎JA営農指導実践全国大会を規模縮小し開催=全中  最優秀賞に山形市・鈴木さん、審査員特別賞に兵庫みらい・多鹿さん ◎農林中金が国産野菜にこだわったサラダボウル専門店に出資  農家所得の向上と国産野菜の消費促進への貢献めざす ◎帯広畜産、小樽商科、北見工業の3大学法人が経営統合で中間とりまとめ  「北海道国立大学機構」に、農・商・工連携の研究テーマも ◎「花いっぱいプロジェクト」を開始=農水省 ◎新型コロナウイルス対策で北海道に対策本部を設置=...

政府農林水産物輸出拡大閣僚会議で、輸出額目標25年に2兆円決定

 政府は6日、「農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議」を開き、農林水産物・食品の輸出額を2025年に2兆円とする目標を決定した。30年に5兆円とする目標は維持した。また、20年から、農林水産物由来の新たな加工品および少額貨物を、新たに輸出額のカウントに追加する。  今後の取組としては、4月1日に「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」が施行されることに伴い、農水省内に農林水産物・食品輸出本部が設置されることから、①輸出先国との協議の加速化、②輸出向けの施設整備・認定の迅速化、③輸出証明書の申請・発行の一元化、等によって実行計画に基づく取り組みを加速...

2年度事業計画など5議案承認=JA全厚連臨時総会

2年度事業計画など5議案承認=JA全厚連臨時総会

 JA全厚連(雨宮勇経営管理委員会会長)は5日、東京・大手町のJAビルで臨時総会を開き、令和2年度事業計画など5議案が原案通り承認された。総会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、書面による議決権行使を会員に要請し、実出席者を最小限にとどめて開催された。  中村純誠代表理事理事長が議案を説明。2年度事業計画では、「健全経営支援」「制度対応支援」「制度改正要望」「厚生連職員の教育研修」を柱に事業を進めていく。特に元年12月の「JA厚生事業にかかる機能強化と組織のあり方にかかる厚生事業審議会答申」を踏まえ、新たに追加する収支改善にかかるスキームの運用開始、及びそれを実行するために必要な...

人事|クミアイ化学工業

 クミアイ化学工業㈱は6日の取締役会で、組織改編(経営戦略室の新設)と人事異動を決議した。  〔3月6日付〕▽経営戦略室長(研究開発本部研開企画部企画課長)山地充洋 〔4月1日付〕▽執行役員国内営業本部マーケティング部付(JA全農耕種総合対策部営農企画課長)新川一也

人事|JA全農=4月1日付

 ▽営業開発部青果営業課長(千葉県本部園芸部園芸販売課長)池田直人

農福連携推進へ農業者のためのガイド発行=農業労働力支援協議会

 JAグループ、全国農業会議所、日本農業法人協会で構成する農業労働力支援協議会はこのほど、農福連携推進のため、「農業者のための農福連携ガイド―農作業委託(請負)編」を発行した。  同ガイドは、農業者が障がい者福祉施設等と請負契約を締結し、障がい者による農作業を実施するための手続を解説したもの。農福連携については、近年盛んに取り進められており、様々なマニュアルが存在しているが、農福連携は農業者や福祉施設、障がい者をはじめ、多くの主体が関わっており、既出のマニュアルの多くがあらゆる主体の視点に立って書かれていることから、その内容は複雑なものとなっていた。同ガイドは、農福連携に取り組む「農業者」に...

農林中金が国産野菜にこだわったサラダボウル専門店に出資

農家所得の向上と国産野菜の消費促進への貢献めざす  農林中央金庫(奥和登代表理事理事長)は6日、国産野菜にこだわったサラダボウル専門店を運営する㈱WithGreen(東京都中央区、武文智洋代表取締役社長)に対して、「F&A(Food and Agri)成長産業化出資枠」(*)を通じた出資を行った、と発表した。  WithGreenは、国産野菜にこだわり、利用者が自由に野菜、肉、玄米等の様々なトッピングやドレッシングを選ぶことができるサラダボウル専門店で、2016年1月設立。  今回、農林中金を含む4者が、同社に対して、第三者割当増資で総額2億3000万円の出資を行った。同社は、今...

イグサ生産用「カセット式いぐさ移植機」を限定再生産=クボタ

 ㈱クボタはイグサの生産に使用する「カセット式いぐさ移植機」を限定再生産する。熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会、熊本県経済連の要望に応えたもの。  イグサ栽培は稲と同様に水田に苗を植える移植を行うが、「カセット式いぐさ移植機」は、カセットと呼ばれる金属製の箱に詰めた苗を水田に植え付ける乗用の機械。同社は1991年に生産を開始したものの、国産のイグサが住宅の洋風化や輸入畳との競合などにより生産量が減少、移植機の需要も大幅に減少したため98年に撤退。イグサの移植作業は冬場の重労働であり、作業の特殊性が高いことから専用の移植機は欠かせないが現在は入手困難な状況となっていた。  同社は「イグサ栽...

新規園芸殺菌剤「カーニバル水和剤」を発売=協友アグリ

 協友アグリ㈱は新規園芸殺菌剤「カーニバル水和剤」を10日から発売する。  「カーニバル水和剤」は昨年5月に新規登録を取得した殺菌剤で、べと病・疫病に優れた効果を有するジメトモルフと、幅広い病害に安定した予防効果を持つTPNを含有し、野菜類の重要病害である、べと病・疫病に加え、うどんこ病など様々な病害に効果を発揮する(作物と適用病害は別表)。JA全農を通じたJAのみで普及・販売が行われる。  同社では、今後、作物及び病害の登録内容を拡大していく予定。

抑制・促成栽培向き新品種トマト種子を6月発売=サカタのタネ

 ㈱サカタのタネは、トマト黄化葉巻病耐病性・良食味・収量性・作業性を兼ね備えた抑制・促成栽培向きの大玉トマト新品種「かれん」の種子を、生産者向けに6月上旬から発売する。  「かれん」は九州~関東までのトマト抑制・促成栽培産地で収量に深刻な被害をもたらす「トマト黄化葉巻病」への耐病性を持つ品種。食味にこだわって育成し、甘みと酸味のバランスがよく、収穫後半まで着果性に優れ、空洞果(果肉部にゼリー状物質が充満せず空洞が生じたもの)や乱形果の発生が少ないため、収量・秀品率が安定。また、節間が詰まる品種であり、樹の高さを調整する〝つるおろし作業〟等の誘引作業の頻度軽減や、低いハウスでも栽培しやすいメリ...

共栄火災海上保険が今年もバレンタイン・チャリティ募金実施

 共栄火災海上保険㈱(助川龍二社長)は、今年もバレンタインデーの時期に、「義理チョコ、あげたつもり・もらったつもり バレンタイン・チャリティ募金」を実施した。  職場で半ば儀礼的となった義理チョコの配布を「もっと有意義な目的に使えないか」と考えた女性社員の発案によって始まった自発的な募金活動。義理チョコやホワイトデー返しに必要な費用の一部を自粛して一口500円を募金しようというもの。発案した女性社員有志によって1993年に結成され、以来社員から社員へと引き継がれ、今年で28年目を迎える。  今年の募金活動は、昨年に引き続きNPO「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」がマリ共和国の...

第1回つしま林業の日&ながさき木育プログラム開く=農中・対馬森組・長崎県森連

 農林中央金庫福岡支店、対馬森林組合、長崎県森林組合連合会の3団体は2月23日、長崎県対馬市の厳原体育館で「第1回つしま林業の日&ながさき木育プログラム」を連携して開催した。  この催しは、対馬の森林・木について学ぶ「木育授業」や対馬産の間伐材での打楽器カホン(*)製作を通じて、木の良さや森林の大切さを学んでもらうプログラム。SDGs(持続可能な開発目標)と森林資源の利活用には深い関係があることを、多くの人に楽しみながら知ってもらおうと企画されたもの。高性能林業機械「ハーベスタ」の展示や木工品の展示・即売も行われた。  農林中金によれば、今回、主催団体と対馬市、対馬木材業組合等で数回にわた...

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