日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

農政

HACCPに沿った衛生管理の義務化がスタート

食品等事業者は「計画」を作成・管理  6月1日から、すべての食品等事業者(食品の製造・加工、調理、販売等)に対し、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が義務化された。2020年に施行された「改正食品衛生法」から1年の猶予期間が設けられていた。  同法は、日本の食を取り巻く環境変化や国際化等に対応し、食品の安全を確保するため、広域的な食中毒事案への対策強化や事業者による衛生管理の向上などの措置を講じる内容。この中でハサップに関わっては、原則として、すべての食品等事業者に、一般衛生管理に加え、ハサップに沿った衛生管理の実施を求めている。  具体的には、「大規模事業者」「と畜場」「食鳥処理場...

「わかやま布引だいこん」などのGIを登録=農水省

 農水省は5月31日、わかやま布引だいこん(登録生産者団体=わかやま農業協同組合)、大口れんこん(大口れんこん生産組合)の地理的表示(GI)を登録した。 ▼「わかやま布引だいこん」の生産地である和歌山県和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区の砂質土壌で生産される青首大根で、根部の上から下まで太さがそろいヒゲ根が少なく、毛穴が浅く肌のきめが細かい。また、市場関係者からも、産品の品質の良さが評価され、高値での取引に繋がっている。系統試験と収穫適期の設定については、平成11年以降、当初の生産者を中心とした実施から、わかやま農業協同組合が引継ぎ、管理を徹底している。 ▼「大口れんこん」...

人事|農水省=6月2日付

▽外務省出向〔在イタリア日本国大使館参事官へ〕(大臣官房国際部国際政策課国際戦略室長兼外務事務官)藏谷恵大

日本公庫と農林中金が塩田ファームに設備資金を融資

 ㈱日本政策金融公庫と農林中央金庫はこのほど、㈱塩田ファームに対して、畜産クラスター事業を活用した設備資金を融資した。  塩田ファームは、2011年に福島県天栄村で創業し、JA全農福島ブランド「麓山高原豚」を生産する農業法人。  JA全農、JA全農北日本くみあい飼料㈱と農林中金は、2018年の法人化や農場新設にかかる計画策定、行政機関との調整等、事業構想段階から塩田ファームをサポートしている。具体的には、販売面では全農、専用飼料の供給面では全農北日本くみあい飼料、金融面では日本公庫と農林中金が役割を発揮する四者連携により、「麓山高原豚」の生産基盤維持・拡充に資するサポートを行っている。 ...

人事|農水省=6月1日付

▽生産局畜産部付(大臣官房付兼内閣府地方創生推進事務局参事官)大森正敏

政府が農林水産物輸出拡大に向け新たな方針を決定

 政府は5月28日、「農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議」を開き、輸出の新たな方針を決定した。  輸出額目標(2030年までに5兆円)の実現に向け、政府が昨年11月にまとめた農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略において、「令和3年夏を目途に結論を得る」とされている検討事項を中心に、事業者ヒアリングや、関係者との意見交換を行い、現場が抱える問題意識や要望、課題、それに対する具体的な対応策について、取りまとめたもの。「専門人材を活用し、計画的にマーケットインの輸出に取り組む産地・事業者を育成」「生産から海外での販売に至る事業者を包括する『品目団体』を組織化し...

駐日豪州大使が全中会長を表敬訪問

ジャン・アダムズ駐日豪州大使が全中会長を表敬訪問

 ジャン・アダムズ駐日豪州大使が5月26日、中家徹全中会長を表敬訪問。  アダムズ大使は2020年11月に着任。全中への訪問を今年1月に予定していたが、コロナ感染拡大により延期されていた。アダムズ大使は1999年にアジア太平洋経済協力担当部長として同国外務貿易省に入省、同省で貿易・経済担当副次官を務め中国や韓国、日本との経済連携協定の締結を統括する首席交渉官、2016~19年には駐中豪州大使を務めた。

「貯保法改正案」が成立=参院本会議

 「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が28日の参議院本会議で可決、成立した。  同法は、金融システムの安定に係る国際的な基準に対応するため、金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあると認められる場合における農林中央金庫の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置として、農水産業協同組合貯金保険機構による同金庫に対する業務遂行等の監視、資金の貸付け及び優先出資の引受け等の措置について定めるもの。 【農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律】概要 ①必要性の認定…主務大臣は、農水産業協同組合貯金保険機構(以下機構)による農林中金の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置が...

2020年大学発ベンチャー企業は2901社と過去最高=経産省

 経産省はこのほど、「令和2年度大学発ベンチャー実態等調査」の結果を公表した。2020年10月時点で大学発ベンチャー数は19年度に比べ335社増の2901社と過去最高の伸びとなった。同調査は、経産省が大学発ベンチャーの設立状況を定点観測するとともに事業環境やニーズ等を調査し、その成長に寄与する要因を分析することで、今後の政策展開に活用するために実施しているもの。  それによると、大学別ベンチャー企業数は前年に引き続き東京大学が326と最も多いものの、京都大学(227)、大阪大学(179)、筑波大学(146)、東北大学(142)等他大学の伸びも目立つ。経産省では、多くの大学がベンチャー創出に力...

MAFFアプリに熱中症警戒アラートの通知機能を追加=農水省

 農水省は同省のコミュニケーションツール「MAFFアプリ」に環境省・気象庁が発表する「熱中症警戒アラート」を通知する機能を追加した。  農作業中の熱中症による死亡事故は、平成30年は調査開始以降最も多い43人、令和元年も前年に次ぐ29人と近年急増しており、農業者に熱中症の警戒を促す手法の開発が課題となっていた。このため、MAFFアプリ登録者の地域に「熱中症警戒アラート」が発出された場合、当日の朝7時頃に自動でMAFFアプリにアラートが通知される機能(プッシュ通知機能)を追加し、20日から運用を開始した。  「熱中症警戒アラート」は、熱中症との相関が高い「暑さ指数」の値が33以上と予測された...

貯保法改正案を可決=衆院本会議

 「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が20日の衆院本会議で可決、参院に送付された。  同法案は、金融システムの安定に係る国際的な基準に対応するため、金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあると認められる場合における農林中央金庫の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置として、農水産業協同組合貯金保険機構による同金庫に対する業務遂行等の監視、資金の貸付け及び優先出資の引受け等の措置について定めるもの。

衆院農水委で貯保法改正案を可決

 19日開かれた衆議院農林水産委員会で、「農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案」が原案通り、賛成多数で可決された。

ジェトロと千葉大が包括的連携推進協定を締結=17日

千葉大学内に「ジェトロデスク」設置、スタートアップ支援  千葉大学(中山俊憲学長)とジェトロ(佐々木伸彦理事長)は17日、国際産学連携、大学発スタートアップ支援等を通じたイノベーションの共創と高度グローバル人材の育成・活用を柱にした「包括的連携推進協定」を締結した。  同協定は、千葉大とジェトロが学術、教育、文化、産業等の分野で相互に連携し、学術研究、人材教育、産学連携での国際的な展開を推進することで国内・地域の発展と人材の育成に寄与することをねらいとしたもの。千葉大のヘルスケア(医学部・薬学部・看護学部等)、アグリテック(園芸学部)等の強みと、ジェトロの国際ビジネスノウハウ・海外ネットワ...

「農業人材の確保に向けた検討会」を設置、初会合へ=農水省

 農水省は「農業人材の確保に向けた検討会」を設置、21日に初会合を行う。持続的な農業を実現していくためには、意欲ある多様な若者を農業に呼び込み、新規就農者を増やし、定着させていくことが重要であるとして、従来の枠組にとらわれない新規就農施策を検討する。テレビ会議方式で有識者からのヒアリング及び意見交換を行う。  初会合では、㈱ビビッドガーデン・秋元里奈社長、㈱エムスクエア・ラボ・加藤百合子代表、㈱LifeLab・西田裕紀代表、㈱アグリメディア・諸藤貴志代表からのヒアリングを行う。

農水省がJA自己改革実践のサイクル構築を提案

JAは組合員と対話し方針等を策定、具体的に実行  農水省は、今後の農協改革の推進の方向性を規制改革推進会議農林水産WG(13日開催)に示した。各JAが継続して自己改革に取り組むために、組合員との対話を通じて自己改革実践のためのサイクルを構築、農水省がこのサイクルを前提として指導・監督等を行う内容。  今回、農水省が示した具体的な取組み内容は以下の通り。 1 農協において、組合員との対話を通じて自己改革を実践していくサイクルを構築する。 2 具体的には、 ①農協において、次の方針等を策定し、組合員との徹底的な対話を 行い、総会で決定する。 ア 自己改革を実践するための具体的な方針...

農林中金の内部通報制度が消費者庁指定機関で登録される

 農林中央金庫(奥和登代表理事理事長)が運営する内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)が14日、消費者庁所管の「内部通報制度認証(自己適合宣言登録制度)」に登録された。  同認証は、消費者庁の「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガイドライン」を、事業者が自組織の制度と照らし合わせ、同ガイドラインに適合している場合、消費者庁の指定登録機関である(公財)商事法務研究会による審査・確認を経て、登録される制度。  農林中金では、退職者を含む職員が利用できる「コンプライアンス・ホットライン」を内外に設置し、ポスターの掲示や連絡窓口を記載した携帯型カードを...

人事|農水省=5月17日付

▽大臣官房輸出促進審議官(内閣官房内閣審議官〔内閣官房副長官補付〕)大臣官房審議官兼食料産業局付杉中淳▽大臣官房参事官兼食料産業局付(経済産業省大臣官房付兼内閣官房内閣参事官〔内閣官房副長官補付〕〔内閣官房行政改革推進本部事務局参事官〕)安楽岡武▽大臣官房付(大臣官房参事官)農林水産技術会議事務局付増井国光▽経済産業省出向〔大臣官房付へ〕(大臣官房輸出促進審議官兼食料産業局付)池山成俊

農水省が農作業安全対策の強化に向けたとりまとめを公表

 農水省は14日、「農作業安全対策の強化に向けて(中間とりまとめ)」を公表した。同省が、農作業における安全対策の強化を図るため、今年2月に農業者・農業者団体、労働安全に係る有識者、農業機械関係団体等の関係者から成る「農作業安全検討会」を設置、検討を進め、今回その検討結果をとりまとめたもの。今後、中間とりまとめに沿った取組を進め、取組状況等については同検討会に報告、取組の徹底や改善につなげていく。  中間とりまとめでは、「農業は毎年300件前後の死亡事故が発生。就業人口10万人当たりの死者数も増加傾向にあり、他産業との差は拡大している。労働安全が未だ十分に確保されていない状況に、農業関係者は強...

自民党農林部会等が鳥獣被害防止特措法改正案を議論

 自民党鳥獣被害対策特別委員会、農林部会、環境部会、鳥獣捕獲緊急対策議連等は12日、合同会議を開き、鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律(鳥獣被害防止特措法)の一部改正法案の条文(案)について議論した。  鳥獣捕獲緊急対策議員連盟の二階俊博会長(自民党幹事長)は、「農家のみなさんが一生懸命育てた農作物等がせっかく出来上がっても、一晩で食い荒らされるなど鳥獣による被害が全国で続出している。この法改正によって、鳥獣との知恵比べが決着し、農家の皆さんに喜んで頂けるよう活発な議論をお願いする」と出席議員に呼びかけた。同法案の概要は以下の通り。 鳥獣被害防止特措法の一部...

自民党家畜伝染病予防対策検証PTの江藤座長らが野上農相に今後の家畜伝染病予防対策の提言を申し入れた。

自民家畜伝染対策PTが農相に提言を申し入れ

 自民党家畜伝染病予防対策検証PTの江藤座長らが5月13日、野上農相に今後の家畜伝染病予防対策の提言を申し入れた。  全国各地で鳥インフルエンザの発生が相次いでいることや、豚熱(CSF)ワクチン接種後の農場で豚熱が発生していることを踏まえ、同党では、昨年改正の家畜伝染病予防法による家畜伝染病対策が「十分に機能しているか」「不足している対策はないか」などについて、来季に向けて検証を行うため「家畜伝染病予防対策検証PT」を設置。これまで、JA全農、中央畜産会、県、生産者からヒアリング等を行い検討してきたもの。  提言では、【発生予防対策】として、1.飼養衛生管理基準の遵守徹底・遵法意識...

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