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MAFFアプリに熱中症警戒アラートの通知機能を追加=農水省

2021年5月23日

 農水省は同省のコミュニケーションツール「MAFFアプリ」に環境省・気象庁が発表する「熱中症警戒アラート」を通知する機能を追加した。

 農作業中の熱中症による死亡事故は、平成30年は調査開始以降最も多い43人、令和元年も前年に次ぐ29人と近年急増しており、農業者に熱中症の警戒を促す手法の開発が課題となっていた。このため、MAFFアプリ登録者の地域に「熱中症警戒アラート」が発出された場合、当日の朝7時頃に自動でMAFFアプリにアラートが通知される機能(プッシュ通知機能)を追加し、20日から運用を開始した。

 「熱中症警戒アラート」は、熱中症との相関が高い「暑さ指数」の値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として注意情報が発表されるもので、今年4月下旬から全国を対象に運用が開始されている。

 農水省では、熱中症を予防するには、こまめに休憩や水分をとるなどの対策が基本だが、農作業中はマスクの着用によって熱中症のリスクが高くなるおそれがあることが指摘されているとし、屋外やハウスで人と少なくとも2m以上の十分な距離が確保できる場合は、マスクをはずして熱中症の予防を心がけるよう呼びかけている。

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