16日に成立した菅内閣の農林水産大臣に野上浩太郎氏(自民・参・富山)が就任した。
野上農相は、慶應大商学部卒。1992年三井不動産㈱入社、1999年富山県議会議員初当選、2001年参議院議員初当選(当選3回)。財務大臣政務官、文教科学委員長、国土交通副大臣、内閣官房副長官、党では副幹事長、国土交通部会長代理、財務金融部会長代理、組織運動本部副本部長などを務めた。1967年生れ。
菅内閣発足、野上農林水産大臣就任で中家全中会長が談話
JA全中の中家徹会長は16日、菅内閣の発足、野上浩太郎農林水産大臣の就任にあたり、以下の談話を発表した。
「このたびの菅内閣が発足されましたこと、ならびに、野上浩太郎先生が農林水産大臣に就任されましたことを心からお祝い申し上げます。
現在、我が国においては、新型コロナウイルス感染症と戦いつつ、その教訓を活かし、新しい生活・社会づくりと、経済・地方の活性化をすすめることが最重要課題となっております。菅内閣総理大臣のリーダーシップのもと新内閣において、十分かつ継続的な予算措置を含め、新型コロナウイルス対策等について万全に対応していただくことを強く期待しております。
農業については、コロナ禍の教訓をふまえ、国消国産の拡大等による食料安全保障の強化、地方回帰の促進等による農村活性化が喫緊の課題になっております。現場の実態・声を十分ふまえながら、新たな食料・農業・農村基本計画の実践・実現を強力に進めていただきたいと存じます。
野上大臣におかれましては、政権中枢の重要ポストを経験されるとともに、米どころ富山県の出身でいらっしゃいます。コロナ禍で悪化している米の需給問題など、食料・農業・地域をめぐる課題が山積する中で、現場に寄り添った力強い農政の推進に向け、ご尽力いただきたいと存じます。
JAグループは、組織挙げて組合員の声に基づく自己改革をすすめております。引き続き、新内閣、新大臣と連携し、農業者の所得向上等に向け、不断に改革に取り組む所存です」。