福井県内の10JAが県域JA合併を可決決定
福井県内の10JAは28日、それぞれ開いた合併総会・総代会で、令和2年(2020年)4月1日に一斉合併することを承認した。
合併に参加するのは、JA福井市、JA福井市南部、JA永平寺、JA花咲ふくい、JAはるえ、JAテラル越前、JAたんなん、JA越前丹生、JA敦賀美方、JA若狭。
合併に向けて、6月に合併予備契約を締結、JA越前たけふは5月の臨時理事会で合併への不参加を決定していた。来年4月、存続JAをJA福井市として「福井県農業協同組合(愛称=JA福井県)」として合併後、速やかに中央会、信連、経済連、厚生連の包括承継手続きに入るとしている。合併JAの組合員数は10万4052人。貯金は8205億円、販売品販売高は228億円。
なお、本店は福井市に設置。現在の福井市、花咲ふくい、テラル越前、たんなん、越前丹生、敦賀美方、若狭の7JA本店を各地区基幹支店、53支店、4出張所の体制となる予定。基幹支店の役割は「組合員の生産から販売までの一貫した営農をサポートする要として、市町行政と連携するとともに、地域特性を活かして、魅力ある産地づくりをすすめる」「総合事業の多彩な組み合わせにより、組合員・利用者のくらしに寄り添うサービスを持続的に提供できるよう、支店などのバックアップを行う」と位置づけている。
合併協議会長でJAグループ福井県五連会長の田波俊明氏は県域JA合併臨時総(代)会後、以下のようにコメントした。
「令和2年4月1日の福井県域JA合併に向け、本日(28日)、県内10JAにて、臨時総(代)会を開催し、すべてのJAで可決決定をいただきました。これもひとえに組合員の皆様の深いご理解とご協力の賜物であります。今後とも、JAは、地域並びに組合員にとってなくてはならない必要な組織として、さらなる地域農業の振興と地域社会の活性化を実現すべく、新JAの意識を統一し一丸となって、皆様の期待と信頼に応えてまいります」。
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