JAの新たな事業モデルにつながる可能性を見込み
JA全中は9日、JAグループ全国4連(全中、JA全農、農林中金、JA共済連)が、トヨタ自動車が構想する電気自動車を核にした新たな事業に協働していく方針を明らかにした。
トヨタ自動車は、環境問題への対応を経営の最重要課題の一つと位置付け、2050年には、新車から排出される走行時のCO2排出量を、2010年比で90%削減する「新車CO2ゼロチャレンジ」を掲げている。その為には、ゼロエミッションヴィークル(以下、ZEV)の普及が必要であり、企画開発のためのトヨタZEVファクトリーを設立。同社では、より良い社会〝EVで目指すべき社会〟への貢献を視野に、幅広くオープンに仲間を募り、新しいビジネスモデルの構築に向けた取り組みを推進しており、まずは超小型EVを活用したビジネスモデル構築を日本で挑戦することを発表している。
これに対し、JAグループ全国4連では、同取組がJAグループの目指す地域の農業振興、安心して暮らせる豊かな地域社会の構築、JAの新たな事業モデルにつながる可能性があると見込み、トヨタ自動車が公表する「〝EVで目指すべき社会〟に向けて共にEV普及に向けて検討を進める法人、自治体」の名簿にJAグループ全国4連がエントリーする。
JAグループの取り組み及び今後協働を検討していく主な内容は以下の通り。
①トヨタ自動車が目指す社会は、JAグループが目指す、地域の農業振興、安心して暮らせる豊かな地域社会の構築と同じ方向であること。
②本ネットワークに参加することにより、各地域において企業・自治体・他団体との関係強化が可能であること(JAグループとして既に連携している企業・自治体・他団体とのコワークも今後検討)。
③JAグループ単独では困難な地域社会課題について、早期解決への道筋が描ける可能性があること。
④地球規模の課題にEVの普及(JAグループで利活用)を通じて貢献できること。
⑤MaaSを活用したJA総合事業の効率化・成長戦略のビジネスモデル創出へつながる可能性があること。