農水省は26日に同省で、競馬関係者に対する農林水産大臣表彰の表彰式を行った。
これまで競馬関係者への大臣表彰は、賞典レースの優勝馬の馬主に対してのみ行われていたが、今回顕著な功績があった競馬関係者を表彰する大臣賞を創設したもの。式では、昨年9月に史上初の日本中央競馬会(JRA)通算4000勝を達成した武豊騎手、昨年8月に地方競馬最多の通算7152勝を挙げた的場文男騎手のほか、日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長の木村貢氏、JRA前理事長で特別顧問の土川健之氏の4名が吉川貴盛農相から表彰状を授与された。
吉川農相は挨拶で、競馬の売上が7年連続で増加していることに触れ、「競馬が健全な娯楽の提供を通じて、財政への寄与や、馬の改良・増殖など畜産振興に大きな役割を果たしており、国民から幅広く支持されていることの現れと考えている」と話し「私は(馬主以外の関係者の)成績をたたえる表彰制度の整備も必要ではないかと考えていた。今回武騎手と的場騎手が歴史的な記録を達成したことを契機に、成績や功績をあげた競馬関係者を対象とした農林水産大臣賞を創設することとした」と述べた。
武騎手は「名誉ある賞をいただき、大変光栄だ。騎手として認めていただいたということで、本当にうれしく思う。騎手が今後も表彰していただける場が続いて欲しい」と語った。