雪印メグミルク㈱は8日、2020年3月期第2四半期決算〔連結〕を発表した。
売上高は3116億25百万円(前年同期比2・0%増)、営業利益は106億37百万円(同10・9%増)、経常利益は117億33百万円(同14・4%増)、四半期純利益は77億3百万円(同20・0%増)と増収増益となった。同社グループでは、環境変化への対応として、4月から市乳商品の価格改定を実施。また、機能性ヨーグルトなどの高付加価値商品およびチーズなどの主力商品の販売強化によるプロダクトミックスの改善、ニュートリション事業分野におけるマーケティング投資の継続による規模の拡大などに取り組んだ。海外部門では、オーストラリアやインドネシアにおける子会社を連結化した。
西尾啓治代表取締役社長は同日開いた記者会見で、相次ぎ発生した台風・豪雨災害への被災者にお見舞いを述べた後、同社をめぐる事業環境や今後の方針等について概要以下のように述べた。
○…当上期の国内経済は、景気は緩やかに回復しており、今後もその継続が期待される一方、海外経済の不確実性や通商問題などが懸念されている。個人消費では、雇用情勢の改善などを背景に持ち直しが見られるものの、10月の消費税率引上げによる消費の動向にも留意が必要である。乳業界においては、4月の生乳取引価格の引き上げを含むコストアップなど、厳しい環境が続いている。また、消費者の価値観が多様化する中、機能を訴求する商品が増えるなど、様々な需要に対応する商品や市場が生まれている。
○…当初予想比では売上高は100・2%、営業利益は104・3%となり、概ね当初予想通りの着地となった。下期においても、引き続き「環境変化への対応」「事業ポートフォリオの変革」の推進を図り、2020年3月期の経営目標達成を目指す。役職員一同、引き続き、コンプライアンスと品質管理の徹底を図り、CSR経営を積極的に推進し、「ミルク未来創造企業」の実現に向けて取り組む。