世界中の米や米加工品、穀物、調理器具が集まる専門展「お米・穀物産業展」が9~11日、東京ビッグサイト青海展示場で開催された。同展は、日本最大級のカフェ&レストラン・健康産業に関する総合専門展『Cafe & Wellness Week』の一環として行われた、お米や穀物類の健康的な食べ方や調理法を提案する専門展。3回目となった今回は約30の企業・団体が出展した。
このうちJA全農は、全農グループのパックご飯製造メーカー「JA全農ラドファ㈱」を紹介するとともに、同社新商品「農協ごはん」をPRした〔写真〕。
「JA全農ラドファ」は、JA加美よつば(宮城)の子会社「JA加美よつばラドファ」が前身。全農が今年4月、パックご飯の需要の高まっていることなどから同社に出資し、6月付で社名変更した。同社は、ふっくらとつやのある美味しいご飯を炊くことができる「ガス直火炊き」、炊きたてのご飯を蒸らした後に余分な水蒸気を十分に発散させる「シャリ切り」、の独自製法を行っており、美味しいパックご飯を製造できるという。全農の担当者によれば「大釜でご飯を炊いてシャリ切りを行う工程は(業界では)ラドファだけで、食味も非常に美味しいという評価をしている。通常の量販店も大きな市場であるが、(この展示会で)業務用にも推進したい」と意気込みを語った。また、同社が今夏販売を開始するNB商品(ナショナルブランド商品)「農協ごはん」を展示・PRした。「農協ごはん」は一般消費者向けに、ネットなども活用して販売していくとしている。
「お米・穀物産業展」では全農のほか、ふくいブランド米推進協議会が「いちほまれ」、白河市産米需要拡大推進協議会が「白河産コシヒカリ」など地場産米をPRした。また、酒米粉と麹などにより作られた甘い「お米のシロップ」、グルテンフリーの米粉麺、麹菌と乳酸菌を使用した乳製品不使用の「お米ののむヨーグルト」などの米加工品、脱穀して食べやすく加工したオーツ麦「オートミール」の製品、籾殻を利用したプラスチック製品製造や小ロットからの包装米飯の製造などのサービス、などが紹介された。