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「わかやま布引だいこん」などのGIを登録=農水省

2021年6月2日

 農水省は5月31日、わかやま布引だいこん(登録生産者団体=わかやま農業協同組合)、大口れんこん(大口れんこん生産組合)の地理的表示(GI)を登録した。

▼「わかやま布引だいこん」の生産地である和歌山県和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区の砂質土壌で生産される青首大根で、根部の上から下まで太さがそろいヒゲ根が少なく、毛穴が浅く肌のきめが細かい。また、市場関係者からも、産品の品質の良さが評価され、高値での取引に繋がっている。系統試験と収穫適期の設定については、平成11年以降、当初の生産者を中心とした実施から、わかやま農業協同組合が引継ぎ、管理を徹底している。

▼「大口れんこん」の生産地は新潟県長岡市。その特性は、厳しい出荷基準により、傷みがなく、穴に一切泥が入っていないれんこんを出荷しており、調理しても白い果肉の黒紫色化が起こりにくい。果肉の白さや、食感がシャキシャキとして歯ごたえがあり、甘み・旨味・風味を感じられる点が評価され、産地指定での注文が増加している。

【地理的表示(GI)保護制度】
地域で長年育まれた特別な生産方法によって高い品質や評価を獲得している農林水産物・食品の名称を品質の基準とともに国に登録し、知的財産として保護するもの。今回の2件の登録と併せて109件となった。

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