農水省は、「農業気象情報衛星モニタリングシステム(JASMAI)」の一般公開を15日から開始する。
「JASMAI」は、海外の主要穀物生産地帯の気象情報を地図上やグラフ形式で提供するもの。日本の食料安全保障の確保に向けた世界の主要穀物の生産状況モニタリングや、世界の食料問題等の研究に活用されることが期待されるという。同省が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との間で締結した「農林水産分野における地球観測衛星データ等の利用の推進に関する協定」に基づき、JAXAの研究開発成果を利活用し、構築した。
〈対象地域〉は、北米、メキシコ、南米、オーストラリア、ヨーロッパ、ロシア・ウクライナ・カザフスタン、中国東部・東北部、南アジア、東南アジア、アフリカ北部・南部、〈対象データ〉は、土壌水分量、降水量、地表面温度、日射量の気象データと、植生指標(NDVI)の作物生育指標データで、地図上に数値データを色分け表示、又は区域平均値を時系列にグラフ化して表示される。データの更新頻度は月2回、半月平均のデータを更新する。