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全農グリーンリソースがオランダの養液栽培技術セミナーを開催

2020年2月11日

 全農グリーンリソースは7日、同社が輸入販売する人工培地、オランダ・グロダン社のロックウールを使った養液栽培技術を紹介する「グロダンテクニカルセミナー」を都内で開催した。グロダン社の技術コンサルタントKangmo Lee氏が効率的に植物を成長させ収穫を最大化するための根圏管理・施肥灌水技術を解説し、JA全農の吉田征司高度施設園芸推進室長が施設園芸の安定多収技術・営農モデルの確立に取り組んでいる「ゆめファーム全農プロジェクト」について説明した。養液栽培の生産者や資材販売店の担当者など70名が参加した。

 Lee氏は、「グロダンが目指すのは、作物の能力を最大限に引き出すこと。生育に必要な水や肥料を過不足なく適時に供給し、資源を効率良く使い、コストや環境負荷を削減しながら高い収量を得る技術」と述べ、培地の販売を始めて50年の歴史で築いた養液栽培の基本的な灌水技術として、単位面積当たりの栽植密度、培地容量、ドリッパー(点滴管)密度に基づき、1日を午前・午後・夜間に分け、日射量を考慮しながら各時間帯で培地の水分率や肥料濃度を適切な管理するための灌水量を計算する方法を示した。また、作物の栽培期間を6つの段階に分けて作業や管理目標を設定する「グロダン6フェーズモデル」や韓国の養液栽培事例を紹介した。

 全農の吉田室長は、全国3か所で実践しているゆめファームの現状を話し、手取り最大化を目指して実証を行っている施設資材、栽培技術・経営管理、人材育成と、コンサルについて報告した。

 このセミナー開催について全農グリーンリソースの安西徹生産事業部長は「当社として今回が初めての開催だが、グロダン社の特徴の1つに製品販売に加えて技術サービス、アフターフォローがあり、当社でも製品を購入・利用しているお客様や、販売店にオランダの最新技術情報を提供し、コミュニケーションを強化する機会として企画した。セミナーは今後毎年開催することにしている」と話した。

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