自民党「農民の健康を創る会」(宮腰光寛会長)は3日、総会を開いた。JA全厚連から令和2年度のコロナ禍における厚生連病院に対する支援についての報告、農水・厚労両省からの4年度同会関係予算概算要求の説明などが行われた。
総会にはJAグループから、JA全厚連の山野徹経営管理委員会会長・中村純誠代表理事理事長、JA全中の肱岡弘典常務理事、神奈川県厚生連の高野靖悟代表理事理事長、北海道厚生連の園木勇司代表理事専務が出席した。
農水省によれば、4年度予算概算要求では、同会に関係して、「農山漁村振興交付金」(要求額102億15百万円、3年度予算98億5百万円)を要求。地域の創意工夫による活動の計画づくりから農業者等を含む地域住民の就業の場の確保、農山漁村における所得の向上や雇用の増大に結びつける取組を総合的に支援し、農山漁村の活性化を推進する。このうち、「農福連携対策(ハード対策及びソフト対策)」では、高齢者の生きがい、障がい者の就労・雇用等を目的とする福祉農園及び附帯施設の整備、福祉農園で生産された農産物の加工・販売施設の整備を支援。また、農山漁村を障がい者等の就労訓練の場、高齢者の生きがい・健康づくりの場など福祉と連携した農業活動の取組等に対して支援する。「農山漁村発イノベーション等整備事業うち農山漁村活性化整備対策事業」は、高齢者の生きがい発揮等を目的に、地域の伝統文化の継承、地域の農産物や特産品の生産活動等に寄与するための拠点施設等の整備を支援する。
宮腰会長は、「新型コロナ感染症対策では、厚生連、日赤、済生会の皆さんに、最前線で強い使命感を持って対応に当たってもらっていることに、心から感謝と深い敬意を表したい」と述べ、「厚生連病院では、新型コロナウイルス感染症対策緊急包括支援交付金が交付された全ての病院で患者を受け入れてもらっている。また、医師看護師らの派遣にも協力してもらっている。3つの全国ネットワークを持つ公的医療機関は大きな役割を果たしている」「コロナとの戦いはこれからも続く。農村における医療の中核的存在である厚生連病院が、引き続きその使命を果たしていけるよう、農民の健康を創る会の議員や、関係省庁に、さらなる支援をお願い申し上げたい」と語った。
なお、宮腰氏は次期衆院選に出馬せず、今期限りで引退する。