㈱ファミリーマート(細見研介社長)は、家庭で余っている食品をファミリーマート店舗に持ち寄り、協力パートナーを通じて、支援が必要な人に提供する活動「ファミマフードドライブ」の全国展開をこの4月から開始する。今年9月に創立40周年となることから同社が取組むチャレンジ「40のいいこと!?」の一環。
店舗には回収ボックスが設置され、持参された食品は地域の自治体やNPOなどの協力パートナーを通じて、その地域で支援を必要とする人に届けられる仕組み。受付可能な食品は、▼未開封で破損していないもの、▼賞味期限まで2か月以上あるもの、▼常温保存可能なもの(アルコールや、日用品・金銭など食品以外のものは預かり不可)。
ファミリーマートは2019年から、地域住民が店舗のイートインに集い交流を図る「ファミマこども食堂」を開催、これまで、約370回、延べ4000人が参加した。新型コロナウイルス感染症の影響で、多くのこども食堂が活動の休止を余儀なくされる中、「ファミマフードドライブ」の企画をスタートすることにしたもの。これまで、愛知県日進市の店舗など、一部店舗で取り組みが行われてきたが、制度を整え、全国の希望する店舗で展開する。
同社では「この取り組みを通じて、家庭にある余った食品が活用されることで、食品ロスの削減につながるととともに、全国に店舗があるファミリーマートを回収拠点とすることで、地域の皆様に、気軽に社会貢献活動に参加していただくことができるようになる」と説明している。