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大阪堂島商品取引所が株式会社に組織変更=1日

2021年4月2日

 大阪堂島商品取引所は1日から、会員組織から株式会社に組織変更した。初代代表取締役社長には中塚一宏氏(元金融担当相)が就いた。中塚社長は以下のようにコメントしている。

 「当社は公設取引所としては世界最古である大坂堂島米会所の流れを汲む先物取引所である。近年、先物取引は世界的に広がりを見せ、取引量も年々増加しており、経済インフラとしての有用性は広く認知されている。先物取引は、対象商品を様々な立場の取引参加者が売買することで指標価格を形成する、極めて公正性、透明性が高いものだ。取引量の多い市場には、当事者に有益な情報がたくさん集まってくる。当社はまず、8月に試験上場の期限を迎えるコメ先物を本上場させ、皆様に使い勝手のよい市場を提供できるよう精一杯努める。次に取扱商品を拡充し、他の農産物、貴金属、金融商品と範囲を広げ、総合取引所を目指して邁進していく。ネットワーク環境の整備・強化とともに金融商品も日々進化し、取引所を介さない当事者間同士の新たな取引が次々と誕生している。一方で、取引所のもつ信頼性を重視し、取引所取引を選択する動きも確実に高まっている。大坂堂島米会所の開設は1730年(享保15年)だ。10年後、当社が開設300周年を迎える際には、世界に伍する総合取引所として国民経済の発展に寄与できるよう、社員一丸となり改革を進めていく」。

※詳報は日刊アグリ・リサーチに掲載いたしております。

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