JAとぴあ浜松の葉ねぎ出荷調整作業を地元障がい者が実施
㈱農協観光が新規事業として準備を進めていた農福連携事業が今月から静岡県浜松市で本格始動した。全国第1号の事業拠点となる「農福ポート浜松」を開設して、JAとぴあ浜松の葉ねぎ出荷調整作業を地元障がい者が実施する。
農協観光が取り組む農福連携事業は、労働力不足が課題になっている農業と、就労機会を求める障がい者のマッチングを、JAや企業と連携して行うもの。事業の仕組みは、①障がいを持つ人を農作業が前提の雇用者として企業に紹介、②働き手を必要とする地域の農業者やJAから農作業を受託、③受託した農作業と企業等が雇用する農作業者チームの取次を行う。地域で農福連携を行う拠点「農福ポート」を各地に設置して事業を運営する。農業・障がい者・地方経済活性化の課題解決に寄与し、国内農業の発展と共生社会の実現を目指す。事業目標として、令和7年までに1000名の障がいを持つ人の就労、35か所の事業拠点設置、企業等300社との連携を掲げる。
今回の農福連携は、障がい者雇用を通じて地域農業に貢献したい企業と、主要品目である葉ネギの出荷調整にかかる働き手を安定的に確保したいJAとぴあ浜松の求めるものが一致して事業化が決定した。現在、障がい者8人とサポーター2人が出荷調整業務をおこなっている。