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「高知なす」が生鮮ナスとして初の機能性表示食品制度への届出受理

2020年9月25日

 JAグループ高知で生産・出荷する「高知なす」の、消費者庁の機能性表示食品制度への届出が9月11日付けで受理された。

 JA高知県によれば、「高知なす」に豊富に含まれる〝ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)〟には、血圧が高めの人の血圧(拡張期血圧)を改善する機能があることが報告されており、生鮮ナスとしては初の届出受理となる(届出表示等の内容は別掲)。

 「高知なす」の機能性表示食品の届出は、農研機構生研支援センター革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)「新規機能性成分によるナス高付加価値化のための機能性表示食品開発」(2017年度~19年度、研究代表者=中村浩蔵信州大学准教授)で行ったもの。JA高知県は、ナス高機能化プロジェクトに協力機関として参画、「同プロジェクトの研究成果の普及・活用を行う機能性野菜ナスコンソーシアム〔〕の会員として、ナスの機能性を青果物の流通の方々、消費者の皆様に広く知っていただき、ナスの需要拡大に繋がるよう取り組んでいく」とコメントしている。

 今後は、「高知なす」の機能性について流通関係者に紹介し、優位性を高める販売を推進する。具体的には、生鮮ナスの個包装フィルムに機能性表示を行い販売、量販店等での売り場づくりを支援するPR資材を作成・配付するほか、JA高知県が設定する販促協力店等での「高知フェア」等でのPR等を行う方針。

*機能性野菜ナスコンソーシアム…ナス高機能化プロジェクトの研究成果の普及・活用を目的として今年8月発足した、信州大学、農研機構、高知県農業技術センターをはじめ産学官問わず17機関が参画するコンソーシアム。

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