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ホクレンとカルビーが北海道農産物の振興に向けて連携協定

2020年8月7日

 ホクレンとカルビー㈱は5日、馬鈴しょ等の北海道産農産物の振興に向けて、流通から商品開発に至る事業全般について協業を進めるため、連携協定を締結した。今回の連携によって、ホクレンと国内最大手のスナック菓子メーカーで馬鈴しょの国内生産量の約17%(6分の1)を使用するカルビーは、共通する事業基盤の強化に取り組む。

 カルビーは、2030年に向けた長期ビジョン「Next Calbee 掘りだそう、自然の力。食の未来をつくりだす。」を策定、ビジョン実現に向けた中期経営計画(2020年3月期~24年3月期)に取り組んでいるなか、今回の連携を「中計で掲げる、国産馬鈴しょ調達量40万t体制(19年3月期比20%増)の確立に向けた大きな一歩となる」とみている。同社は、これまでも広範な馬鈴しょ調達を行ってきたが、更なる産地分散を進め、安定的な調達体制の強化を図る方針。また、貯蔵や物流分野での連携に加え、ホクレングループの生産者が手掛ける馬鈴しょを使用した「ポテトチップス」の商品化を推進するとしている。

 ホクレンは、2019年に迎えた100周年を機にコーポレートメッセージ「つくる人を幸せに、食べる人を笑顔に」を設定、第13次中期計画(2019年4月~22年3月)では、「販売・購買・営農支援を三位一体とする事業運営」を深化させることを基本方針に掲げている。ホクレンでは今回の連携を「農産物の流通量の確保や、生産者の経営安定化に向けた布石」と位置付けており、カルビーとの貯蔵・物流分野におけるノウハウ共有、商品共同開発を通じた市場開拓を進めることで、第13次中期計画の最重要テーマである「生産基盤の維持・強化」に努めていくとしている。

第1弾商品「よくねたいも」を使用したポテトチップス発売

 連携の第1弾として、ホクレンオリジナルブランドの馬鈴しょ「よくねたいも」を原料にした新コンセプトのポテトチップス『CHIPS NEXT Original(チップス ネクスト オリジナル)』を、今月5日からオンライン限定で発売。1袋50g、6袋セット、税込み1944円(別途送料)。

 両者では「今般の連携を礎にして、双方の強み活かしながら、北海道農業の発展ひいては国内農業の振興にも繋がる協業モデルの構築を目指していく」とコメントしている。

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