JA全農の子会社でポンジュースの製造などで知られる㈱えひめ飲料(山本卓治代表取締役社長、本社=愛媛県松山市)は、神奈川県厚木市の同社東京工場において、6月28日から新ペットボトル無菌充填ラインを稼働させた。新ラインで製造された製品は全国に供給され、7月中旬以降店頭に並ぶ予定。
同工場の無菌充填ラインは、茨城工場に次ぐ2番目の導入で、1時間あたり3万6千本の充填が可能。同ラインでは、殺菌後すぐに中身液を冷却し、あらかじめ殺菌された容器に充填するため、既存ラインに比べ液体が高温状態にある時間が短くなり、より美味しいジュースを作ることが可能という。また、同じ製品を製造する場合、製造コストの低減が図れる。果汁製品のほか、炭酸飲料・お茶製品なども製造し、同社では、年間650万ケースの販売を目標にしている。
えひめ飲料は5日、JA関係者、工事関係者、物流業者などを招き、工場内で新ラインの竣工神事・ライン見学説明会を行った。山本社長、野澤幸市東京工場長のほか、全農の久保田治己常務理事、全農愛媛県本部の菅野幸雄運営委員会会長、小越愼介県本部長などが玉串奉奠を行った。施主挨拶で山本社長は「新ラインは、次期ステージに向けた戦略ラインとして、今後わが社を牽引するラインだ。安全・安心の製品づくりはもとより、品質・生産性の向上を通じ、POMブランドの確立、更なる信頼を確保し、私どもの会社の原点である愛媛の柑橘産業振興に微力ながら貢献して参りたい」と語った。
また同日、厚木市内のホテルで竣工式典・記念パーティーが開催され、小林常良厚木市長、国分グループ本社㈱の東野聡執行役員、久保田全農常務理事が祝辞を述べた。