JA全中は11日、通常総会を開き、令和2年度事業報告・決算等の承認を得た。その後の理事会で常務理事に若松仁嗣氏(JA共済連参事)が新たに選任された。石堂真弘常務理事は退任。
総会後の会見で、中家徹会長は次のように述べた。
「新型コロナの感染拡大が続いており、依然として、農畜産物への影響も長期化し、特に米は、中食・外食向けを中心に、予期せぬ需要減が生じている。
JAグループはこれまで、産地それぞれが水田農業の将来を見据え、飼料用米への作付転換などを強力にすすめてきた。主産県をはじめ努力の成果が出ている一方、依然として民間在庫は高い水準にあり、今後引き続き、作況や需要動向について注視していく。
また、現在、JAグループでは、「国民が必要とし消費する食料は、できるだけその国で生産する、『国消国産』」という考え方を提起している。国産食材を使用した「おうちご飯」を楽しみながら、パラリンピックの日本選手団、そして、日本農業も応援していただきたいと思う。
そのパラリンピックに先立って開催されたオリンピックでは、コロナ禍という想定外の試練を乗り越えたアスリートたちの活躍に、勇気と感動を与えていただいた。こうしたなか、オリンピックのピクトグラムに関連して、JAマークが「腹筋をしている『人』に見える」とSNSなどを中心に話題となった。
このJAマークは、平成4年に「JA」という愛称を使い始めたことを契機に、以来、JAグループ共通のシンボルマークとして使用している。是非この機会に、身近にあるJAグループにも関心を持っていただければ幸いだ」。
※詳報は日刊アグリ・リサーチに掲載いたしております。