㈱日本政策金融公庫と農林中央金庫はこのほど、㈱塩田ファームに対して、畜産クラスター事業を活用した設備資金を融資した。
塩田ファームは、2011年に福島県天栄村で創業し、JA全農福島ブランド「麓山高原豚」を生産する農業法人。
JA全農、JA全農北日本くみあい飼料㈱と農林中金は、2018年の法人化や農場新設にかかる計画策定、行政機関との調整等、事業構想段階から塩田ファームをサポートしている。具体的には、販売面では全農、専用飼料の供給面では全農北日本くみあい飼料、金融面では日本公庫と農林中金が役割を発揮する四者連携により、「麓山高原豚」の生産基盤維持・拡充に資するサポートを行っている。
「麓山高原豚」は、2021年現在、福島県内の5戸の農家による「限定生産」とし、消費者に責任を持って届けるため、指定店による「限定販売」としている。肉質が柔らかく、くさみも少なく脂肪もあっさりしており、その品質の高さや安全管理により、原発事故等の風評被害の影響を乗り越えながら、福島県を代表するブランド豚として消費者からも高い評価を得ているという。
農林中金では「今後も、投融資などの事業活動を通じて、農林水産業や地域社会の持続的な発展を目指し、新たな価値創造に挑戦する企業をサポート・応援していく」とコメントしている。