農水省が3月19日、豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部を開き、豚熱の最新の情勢を踏まえ、今後の豚熱対策、感染経路遮断対策、野生動物対策等を検討。
冒頭、野上農相は「豚熱ワクチンを接種しても必ずしもすべての豚が免疫を獲得できるわけではなく、また、必ずしもすべての子豚に適切な時期に豚熱ワクチンを接種できるわけではない。現に昨年から今年にかけて、ワクチン接種農場で発生が確認されている。生産者におかれては、ワクチンを接種しても決して油断することなく、飼養衛生管理基準を遵守徹底してもらうことが重要だ」「野生イノシシ対策についても引き続き根気強く継続していく必要がある。今月16日にも兵庫県において野生イノシシの豚熱感染が確認され、17日には豚熱のワクチン接種推奨地域に鳥取県、及び岡山県を追加した。経口ワクチンについては2019年3月から21年3月までに約100万個を散布している。また、今月には栃木県と静岡県で民間初となる空中散布を実施した。4月以降も1年間に86万個の経口ワクチンを輸入し、散布作業の効率化等も検証しながら適切な散布に取り組んでいく」などと語った。