JA三井リース㈱(古谷周三代表取締役 社長執行役員)と、インターネットサービス事業を展開するスターフェスティバル㈱(岸田祐介代表取締役社長)はこのほど、冷凍冷蔵車リース事業を行う合弁会社「スタロジリース㈱」(東京都中央区、杉田剛代表取締役、資本金1000万円)を設立した。
JA三井リースとスターフェスティバルは、今年1月に資本業務提携を行い、JA三井リースグループが有するリース・ファイナンス分野に関するノウハウと、スターフェスティバルが有するフードデリバリーに関するノウハウを掛け合わせることで、多様な物流ニーズに合わせたソリューションを提供することを目指し、戦略的パートナーとして新事業を検討してきたもの。
昨今の物流業界は、ネット通販の急増等によりドライバーの需要が拡大する一方で、配送員の高齢化や人手不足が深刻化し、中でも食品物流では、地球温暖化の影響により増加する猛暑日での安心・安全な食品配送への関心が高まっている状況。
スターフェスティバルでは、軽貨物車両の空き時間・スペースをシェアリングする物流サービス「スタロジ」事業により、ドライバー不足へ対応してきたが、冷凍・冷蔵配送ニーズの高まりを受け、更なる食の安全の維持・確保を目的に、従来のクーラーボックスを活用した食品配送に加え、冷凍冷蔵車両による配送事業を展開することを決定。同事業を加速させるため、JA三井リースとスターフェスティバルが合弁会社を設立、「スタロジ」専用の冷凍冷蔵車両を提携配送事業者向けにリース(コネクテッドカーリース)を提供することにしたもの。利用者・配送パートナー各社双方にとってより利便性の高いサービスを目指して、GPSを利用したオンデマンド配送機能も開発しているという。
両社では「数年内には2000台規模の運営体制を実現することで、物流業界が抱える課題の解決に貢献していく」としている。