福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産㈱が昨年設立した農業部門の子会社「㈱北茨城ファーム」(鷺隆一社長)は、茨城県北茨城市に施設面積1・8ha規模のミニトマト栽培ハウスの建設を今月からはじめる。竣工・栽培開始予定は2021年。
建設するハウスは、フェンロ-(連棟)型で室内への光線透過率を上げるため被覆資材にはガラスを用いる。栽培区画が8ブロックあり合計栽培面積は1・7ha。糖度8度以上の高糖度ミニトマトを生産し、「ハワイアンズトマト」のブランドで、主に首都圏へ出荷する計画。本格稼働後4年で年間収量300tを目指す。
栽培では糖度アップと多収化を狙い土壌を用いず栽培ベッドに化石化した天然サンゴ砂を使用する「サンゴ砂礫農法」を採り入れ、複合環境制御装置を導入する。
北茨城ファームの事業展開について鷺社長は「将来的に福島県浜通りの復興や茨城県北茨城市の産業発展、雇用創出に役立つビジネスモデルを目指す」と話す。