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北海道銀行が農産物の流通事業に参入

2020年6月10日

 北海道銀行(笹原晶博頭取)は4日、㈱HAL GREEN(本社=恵庭市)への出資と代表者派遣を行い、経営を支援すると発表した。

 HAL GREEN は、一般財団法人北海道農業企業化研究所(磯田憲一理事長)の流通開発事業を継承する会社。同財団は、平成15年設立以降、北海道農業者のサポート活動に取り組んできており、実証実験の枠組みの中で北海道農産物に付加価値をつけて、国内に流通させる事業を実施。事業も一定規模となったことから、この度、財団としての実証実験の役割は終了とし、流通開発事業を継承するHAL GREENを設立。設立にあたり、かねてより人事交流などがあった北海道銀行と協議を重ね、共同出資し、同行からも人材派遣も行うことで合意に至ったという。事業移行日は7月1日。

 事業の目的について北海道銀行では、「HAL財団が今まで行ってきた流通開発事業の取引を維持拡大し、北海道の生産者とともに発展することを目的としている。特に今まで財団がこだわってきた、付加価値をつけた農産物流通の取り組み(特別栽培農産物、G―GAP取得支援、独自の認証基準等)を行うことで、北海道農業の発展に貢献していく」とコメントしている。

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