江藤農相は2日の定例会見で、アフリカで大量発生しているサバクトビバッタによる食料安全保障上の課題について、「(大量発生している地域が)穀物を輸入している買い入れ先とは被っていないので、今のところは大きな影響はない」「ブラジルでは新型コロナウイルス感染症、中東・アフリカではサバクトビバッタということで、全体としては厳しい状況であるが、一時価格が上がった小麦について価格も下がっており、アメリカ農務省の発表でも、需要に対して需給が多く、価格も極めて安定してきている。コロナ、バッタ等による日本の食料安全保障への影響は、今のところ予見されないと思っている。しかし、歴史をたどれば、サバクトビバッタは軽く海も越えることもあり、移動につれて数を倍々で増やしていくという報告も一部あるので、この移動、被害の状況についても注意深く見守っていく必要がある」と述べた。