日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

JAグループがふるさと納税で第一次産業を支援する取組みを開始

2020年5月7日

第一弾は〝和牛〟の生産者を応援、「農業者の後押しに」と全中会長

 JAグループと国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する㈱トラストバンクは1日、ふるさと納税を通じて、新型コロナウイルスの被害を受けている第一次産業の生産者を支援する第一弾のキャンペーンとして、「ふるさとチョイス×JAグループ共同企画 国産牛生産者をふるさと納税で応援!国産和牛プレゼントキャンペーン!」を開始すると発表した。

 和牛は、和牛農家や関係者の長年の努力の積み重ねによって築き上げた他に類を見ない最高級の牛肉であり、世界中からその品質が評価されているが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食店の営業自粛や外国人観光客の激減などにより需要が大きく減退、前年と比較して直近で約3割価格が下落している。

 キャンペーンは、日本を代表する 〝和牛〟の生産者を応援するため、「ふるさとチョイス」上で対象のお礼品を選んで寄付をすることで、お礼品をもらいつつ、抽選で1000名に国産和牛が当たるというもの。 

 今後は、牛乳乳製品、果物、花きの生産者を応援するキャンペーンの実施も予定している。

《国産牛取扱事業者の声 ㈲岡山(滋賀県栗東市)》
 新型コロナウイルスに伴う営業自粛要請により、経営している焼き肉店を休業しているため、売上は全くありません。また、栗東市の学校給食にも納品していましたが、5月末まで休校が決まっているため、ほんの一部、保育園のみの納品が続いております。3月の売上は40%も減ってしまいましたが、4月はさらに減ることを予想しています。三大和牛のひとつでもある近江牛の相場も下がってきていて、生産者が大変な状況に陥っているので、販路を増やすことで少しでも支援につなげたいと思っています。

《中家徹JA全中代表理事会長のコメント》
 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、生命維持に欠かせない食と、それを生み出す農業・農村の重要性が再認識されているのではないかと考えています。今回、農業者が大変厳しい状況にあるなかで、ふるさと納税等を通じて地域を支えるふるさとチョイス様と共同した取り組みを実施できることは、大変心強く感じており、この取り組みが、わが国の食を支える農業者の後押しとなることを心より祈念いたします。JAグループは、引き続き、国産農畜物の安定供給など、国民の皆様への使命を果たせるよう全力を挙げて取り組んでまいります。

《川村憲一トラストバンク代表取締役のコメント》
 ふるさとチョイスでは、新型コロナウイルス拡大により影響を受けている全国の飲食や観光関連などの事業者や子育て家庭などの支援、また自治体が行う新型コロナウイルス対策のための資金調達のプロジェクトなどふるさと納税を通じて様々な取り組みを行っています。今回、第一次産業へのさらなる支援として、全国の生産者の方々と寄り添うJAグループ様と実施する本プロジェクトを通じて、世界に誇る日本の食文化やブランドを守り、農業者への支援の一助となることを願っています。

【キャンペーンの概要】
◆キャンペーン期間:2020年5月1日10:00~5月19日12:00
◆応募資格:キャンペーン期間中に以下の条件を全て満たした人が抽選対象となる。
 STEP1:ふるさとチョイスに会員登録済みの人
 STEP2:本キャンペーンページに掲載する国産牛に関連するお礼の品を選んで寄付した人
 STEP3:専用のエントリーフォームからキャンペーンへのエントリーをした人
◆キャンペーンページURL:https://www.furusato-tax.jp/feature/a/campaign_corona-virus

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