日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

江藤農相が新入省者にビデオメッセージ

2020年4月13日

 新型コロナウイルス感染防止の観点から、4月1日に予定されていた入省式が延期されたことを受け、江藤拓農相は新入省者に対し、ビデオメッセージを送った。

 皆さん、農林水産省への入省まことにおめでとうございます。

 明治14年4月の農林水産省の設置から、139年目の入省者である634名の皆さんを新しい仲間として、農林水産省にお迎えすることができました。記録が残っている範囲で確認したところ、農林水産省の長い歴史の中で、入省式を延期するのは今回が初めてのことです。これは私が「農林水産行政の未来を担うかけがえのない人材になる皆さんが、新型コロナウイルス感染症に罹患することになれば、農林水産省にとっても国家にとっても大きな損失になる」と考えて、決断したものですが、代わりにこの動画で私からの皆さんにメッセージを送ります。
 農林水産行政は、まさに今大きな転換期を迎えています。農業者や農地の減少、TPP・日米貿易協定などの発効に伴うグローバル化の進展、頻発する自然災害、新型コロナや、CSF・ASFへの対応など、新たな課題に直面する中で、今こそ国内の生産基盤を強化することによって地域を維持して、次の世代に継承していくことが今まさに求められています。 

 農林水産業は国民の皆様に食料を安定供給することはもちろん、その営みを通じて国土の保全や歴史、文化、伝統の継承などの役割を果たしているまさに国の基であります。農林漁業者が長年守ってきた我が国の肥沃な農地と豊かな森や海は、国民の資産であり、かけがえのない宝です。また、加工業等を含む農林水産業者は、先達からの教えを忠実に守りながらも、ご自身が創意工夫を凝らされ、すばらしい技術を習得された方々です。

 我々は現場で必死に汗を流しておられる農林水産業者の方々に、一層ご活躍頂けるよう、全力で環境を整えていかなければなりません。そして、将来へと、この国の農林水産業を継承していくためには、より多くの若者たちにとっての農林水産業の魅力を増していかなければなりません。また、農林水産業という仕事がいかにかけがえのないものであり、我が国の食料安全保障を担う上で、不可欠な仕事であるかということについて国民の皆様の理解を醸成していくことが重要です。我々がつくる制度も予算もあらゆる政策が現場で使っていただかなければ、何の意味もありません。あくまでも農林水産省は現場主義です。皆さんも積極的に現場に赴く意識をもって、現場の方々のご意見に十分に耳を傾けてください。

 皆さんは高い志をもって農林水産省の門を叩かれたと思います。4月1日から皆さんも約2万人の農林水産省全職員の一員になりました。難しいことも多い仕事であります。初心を大事にしつつ、現場や世の中で何が起きているのかをよく勉強してください。是非、力を合わせて一緒に多くの課題に取り組んでまいりましょう。私としてはとりわけ、若い職員の発想力を大切にしたいとの思いから、本年1月に若手職員を中心としてユーチューブ上で食の魅力や農林水産業・農山漁村の魅力を発信する「BUZZ MAFF」を開始しました。皆さんも臆することなく積極的に斬新なアイデアを提案していただきたいと思っています。

 皆さんのこれからの健闘と活躍を心から願って私の訓辞といたします。

keyboard_arrow_left トップへ戻る