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今通常国会に5法案を提出予定=農水省

2020年1月22日

家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案等

 農水省は今通常国会に「家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案」「森林組合法の一部を改正する法律案」など5法案を提出する予定であることが分かった。21日の自民党農林部会等合同会議で報告された。

 今国会に提出されるのは、前記の2法案に加え、「家畜改良増殖法の一部を改正する法律案」「家畜遺伝資源に係る不正競争の防止に関する法律案(仮称)」「種苗法の一部を改正する法律案」の5法案。各法案の要旨は以下の通り。

 ▼家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案…家畜防疫を的確に実施するため、新たに家畜以外の動物における悪性伝染性疾病のまん延による当該伝染性疾病の病原体の拡散防止に係る措置、都道府県知事による飼養衛生管理基準の遵守に係る是正措置の拡充、患畜等以外の家畜の殺処分制度の対象となる家畜伝染病の追加、輸出入検疫に係る家畜防疫官の権限の強化等の所要の措置を講ずる。
 ▼家畜改良増殖法の一部を改正する法律案…家畜人工授精用精液等の保存等に関する規制の強化、特にその適正な流通を確保する必要がある家畜人工授精用精液等について容器への表示等の規制を整備する等の措置を講ずる。
 ▼家畜遺伝資源に係る不正競争の防止に関する法律案(仮称)…家畜遺伝資源(仮称)の生産事業者間の公正な競争を確保するため、家畜遺伝資源に係る不正競争の防止及び不正競争に係る損害賠償に関する措置等を講ずる。
 ▼種苗法の一部を改正する法律案…登録品種の国外流出の防止又は産地の形成ができるようにすることその他の植物の新品種の育成者権の適切な保護及び活用を図るため、輸出先国又は栽培地域を指定して品種登録された登録品種についての育成者権の効力に関する特例の創設、育成者権の効力が及ぶ範囲の例外を定める自家増殖に係る規定の廃止、品種登録簿に記載された登録品種の特性の位置付けの見直し、品種登録審査実施方法の充実・見直し等の措置を講ずる。
 ▼森林組合法の一部を改正する法律案…森林組合の経営基盤の強化を図るため、組合間の合併以外の多様な連携手法の導入、正組合員資格の拡大、事業の執行体制の強化等の措置を講ずる。

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