農林水産政策研究所(神山修所長)は昨年12月、新たに4名の客員研究員(総合)を委嘱した。客員研究員は、農林水産政策研究に対する助言・提言や、食料・農業・農村に関わるテーマで講演などを行う。
同研究所では、これまで多様な分野の第一線で活躍する外部専門家3名を客員研究員(総合)として招聘し、幅広い分野から農林水産政策研究の促進を図ってきた。今回新たな専門家を迎えることで、発信力の一層の強化を図る。
新たに客員研究員(総合)の委嘱を受けたのは以下の4氏。
▼大江正章 ㈲コモンズ代表/聖心女子大学非常勤講師/日本農業経営大学校非常勤講師〔研究分野=農業一般、地域づくり/主な関心領域=有機農業、地産地消、農的ライフスタイル、都市農業、食の安心・安全〕、▼伏木亨 龍谷大学農学部教授〔農芸化学、栄養化学/油脂の高度の嗜好性のメカニズム、各種食品の嗜好性、食品のおいしさ、飲料のおいしさ、離乳食の改善、だしのおいしさの開発など〕、▼藤原辰史 京都大学人文科学研究所准教授〔農業史、食と農の思想、ドイツ現代史/第一次世界大戦の飢餓と食糧、食と農をめぐる科学技術の歴史、農学者の戦争加担の歴史、食と農の哲学、廃棄物の歴史〕、▼まくどなるど あん 上智大学大学院地球環境学研究科教授〔環境政策、環境歴史学/気候変動、生物多様性損失、環境破壊が深刻化していく中で脆弱性の高い小規模漁業者及び農業者を支援するための政策づくり、魚附林、海洋保護区域など、江戸時代の資源管理に関する研究〕
大江客員研究員が「田園回帰と農業・地域の再生」テーマに講演
農林水産政策研究所は2月20日、東京・霞が関の同研究所セミナー室で、大江正章客員研究員による講演会「田園回帰と農業・地域の再生」を開催する。参加費無料。参加希望者は、2月14日までにウェブサイト(URL=https://www.contactus.maff.go.jp/j/primaff/form/200123_0220.html)から申し込む。定員100名。