日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

民俗芸能と農村生活を考える会の参加者を募集

2019年2月5日

【終了】 全国農協観光協会は一六日に東京・一ツ橋の日本教育会館で「第三〇回民俗芸能と農村生活を考える会」を開催する。この催しは、農村に伝わる伝統芸能の鑑賞を通じて、その背景にある地域のくらしを知り、都市住民と農林漁業・農山漁村の現状を考えることを目的に行われているもの。今回は、福島県郡山市 市指定重要無形民俗文化財の郷土芸能の中から、『柳橋の歌舞伎』が披露される。
 柳橋の歌舞伎は、郡山市中田町柳橋に、江戸時代から連綿と受け継がれてきた。江戸時代の文化文政期に旅芸人が長い間住み続けており、この旅芸人達によって歌舞伎が伝えられたのではないか等といわれており、文政三年(一八二〇年)中村代之丞が菅布裲大明神に歌舞伎を奉納したのが「柳橋の歌舞伎」の始まりとされている。その後、戦争や義太夫、三味線の奏者が不在の度に何度も途絶えながらも復活を繰り返し、昭和五五年(一九八〇年)柳橋歌舞伎保存会が結成され、五八年(一九八三年)郡山市の重要無形民俗文化財に指定された。舞台のセットから台本まですべて農民の手で作られ、江戸の歌舞伎と同じく男性のみで演じられることが特長。現在は、毎年九月の敬老の日の前日、柳橋歌舞伎伝承館(黒石荘)で定期公演が行われている。
 申込・問合せは同協会(℡03―5297―0321)へ。入場無料。

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