地元農産物を生かした食の提案で地域のコミュニティー拠点化目指す
JA三井リースとABC Cooking Studio(以下ABC)は15日、JAの農産物直売所の新しいコミュニティの場として、地域食材を使った料理教室「あぐりきっちん supported by ABC Cooking Studio」(以下あぐりきっちん)を共同展開する業務提携を締結したと発表した。
あぐりきっちんはJAが運営主体になる料理教室で、JAの事業をサポートするJA三井リースが開設の窓口になり、国内外164か所で料理教室を展開するABCのノウハウを生かして、直売所と連動する店舗設計やレシピ、スタッフ研修などをパッケージでJAに提供・支援するプログラム。料理教室業界初の料金定額制(サブスクリプション)により、一定期間内に何度でも通える方式を採用、地域に地元産食材の魅力を発信し、食を通じた人のつながりや楽しみを共有できる賑わい拠点として直売所の一層の活性化を図る。
あぐりきっちんの第1号店は、静岡県JA掛川市が「新鮮安心市場さすが市」の移設・グランドオープンに合わせて来年1月末に「JA掛川市あぐりきっちん」を開設する。15日、報道陣に公開した同店は、面積117㎡、人通りのある側が全面ガラス張りで、料理をする様子がよく見える構造。室内は調理台や調理器具のほか、食事ができるテーブルを設置してあり、自ら作った料理やパン、ケーキを食べながら会話を楽しむことができる。
JA掛川市の松永大吾組合長は「直売所を新しくするに際し、掛川の美味しく安全安心な農畜産物を多くの人に知ってもらおうと考え、あぐりきっちんの開設になった」「さすが市は『行ってみたくなる店、行く価値のある店』を目指している。直売所と料理教室のコラボレーションで、掛川の農畜産物の消費拡大や食生活の付加価値向上に努め、JA組合員をはじめ多くの市民の皆様に利用していただきたい」と話す。