JA全農はこのほど、発電機の開発・製造を行うSSJホールディングス㈱(群馬県吾妻郡嬬恋村、岩間斎代表取締役)と協力し、JAグループ向けに、非常用可搬型発電機「ELSONA」シリーズの取り扱いを開始した。
「ELSONA」シリーズは、燃料に利便性が高いLPガスを採用し、さらにガソリンも使用できるハイブリッド式非常用可搬型発電機。軽量で取り回しも楽な「S―3500」、単相100V、200Vを出力できる「S―5500」〔写真〕、単相100Vと三相200Vを出力でき農場や小規模工場などBCP対策にも活用できる「T―7500」の3タイプ。LPガスは長期保存しても劣化しにくいためメンテナンスが不要。氷点下でも気化しやすい特性から寒冷地でもいざという時すぐに使用できる。
「ELSONA」の主な特徴は次の通り。①ワンプッシュスタート(5回の自動リトライで確実に始動)、②バッテリー切れでも手動でスタート(リコイル付き)、③一般家庭に設置の50㎏ボンベ1本で約30時間稼働(S―5500の場合)、④パソコンやスマートフォンも安心して使える安定した出力、⑤ディーゼル等に比べて低濃度の排ガス、⑥オイル切れ時にはエンジンが自動停止(焼付防止)、⑦ガソリンも使えるハイブリッド式。
全農の神谷誠治畜産生産部専任部長は「LPガスは氷点下でも気化しやすい特性から北海道など寒冷地でもいざという時すぐに使用できる。長期保存しても劣化しにくいためメンテナンスも不要だ」「近年、自然災害が多発しており、畜産・酪農家など農家にも非常用発電機への関心を持っていただきたい」と話している。