野菜生産者が組織する全国野菜園芸技術研究会(渋谷忠宏会長)が8月2・3の両日、神奈川・藤沢市で「10年後に向けて日々進化する農業経営~人・環境と調和した持続的な農業をめざして」をテーマに、第66回全野研神奈川大会を開催。全国各地の野菜生産者やJA・普及指導関係者等が参加、農水省、日本施設園芸協会、JA全農、農林中金、JA神奈川県中央会などが後援した。
講演では元明治大学黒川農場の小沢聖氏が「作物・農家視点の技術を求めて」と題し基調講演、農水省が「我が国の食料安全保障を巡る情勢と農林水産省の取組」、神奈川県農水産部農業振興課が「神奈川県の野菜の現状と振興策」、神奈川県農業技術センター野菜作物研究課が「ICTを活用した施設トマト生産に関する研究開発」をテーマに講演した。
農家の実践事例では、藤沢市の和田浩明氏(テーマ=私の施設トマト・キュウリ栽培)、群馬県板倉町の永田ファーム・永田亮代表(現地研修とデータの活用により施設キュウリの技術向上を図るスタディクラブ節なり会)、藤沢市の秋葉豊氏(私の農業経営~雇用と販売方法の新たな提案)が発表した。
併催の機器・資材・種苗展示会には、26の企業・団体が出展し、新資材や機器、新品種を紹介した〔右写真〕。
二日目は現地視察研修が行われ、寒川町の菊地園芸、ネポン㈱厚木事業所を視察した。