日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

全農・農林中金・JR東日本が新宿で「にっぽん応援マルシェ」

2021年7月27日

 JA全農と農林中金、JR東日本は22~25日、東京・JR新宿駅ミライナタワー改札外で「にっぽん応援マルシェ」を開催した。3者が共同で取り組む地域振興・産地支援の一環として行われたもの。同場所で毎月開催されている「ルミネアグリマルシェ」で、エコ物流で調達した桃や国産品が販売された。

 応援マルシェでは山梨と新宿を結ぶ中央線特急列車「かいじ」等による貨客混載により、山梨県産の新鮮な桃や朝採れ野菜が輸送された。また、全農の〝ニッポンエール〟ブランドの日向夏ジュース(全農・伊藤園の共同開発)やドライフルーツ、かりんとう、などが販売された。

 また、桃は㈱サトーの食べごろ予測サービス「coro-eye(ころあい、概要枠内)」で一つ一つの食べごろを予測したラベルが貼られ、陳列されていた。

 全農の担当者によれば「新宿駅は中央線特急で山梨とつながっていることから、新宿と山梨・甲府との相性が良い。シンボリックな取組としてJRが力を入れている貨客混載で、野菜、桃を『かいじ号』で運搬した。商品は13時過ぎに新宿駅に到着、(新鮮な品を)マルシェで販売することを売りにしている。これは、鉄道貨物の輸送でどういった事ができるかという実証も兼ねて取り組んでいる」としている。

非破壊で果実の食べごろを予測

 ㈱サトーの「coro-eyeころあい」は世界初の非破壊式硬度測定機で果物の現状硬度を測定し、事前に取得した品種ごとの軟化関数と照合することで果物の食べごろを科学的に予測するサービス。果物の食べごろを測定するとともに、食べごろの時期とQRコードが印刷されたシールを作成。シールを果物の包装材等に貼ることで、購入者は自分の好みの硬さや食べたいタイミングのものを選ぶことができる。また、QRコードを活用することで、食べごろのタイミングで通知が届けられるほか、生産農家や販売店の紹介、アンケート等で生産者に消費者の声を届けることができるという。同社では、選果場での利用や農場における収穫時の利用を視野に入れて開発を進めている。

keyboard_arrow_left トップへ戻る