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農村振興プロセス事例概要(ほ場整備で省力化・アスパラガスで高収益化)

2021年7月20日

 農水省がを取りまとめ公表した「農村振興プロセス事例集」は、土地改良事業の実施に際し、地域自らが考える手掛かりを提供しようとするもの。掲載される47事例から、野菜に関する取組み事項の一つを紹介する。

ほ場整備で省力化 アスパラガスで高収益化

 福島県平田村。

 中山間農地で持続可能な農業を行うため、全員参加型の集落営農組織を設立。  ほ場整備を通じた農地集積や集落営農により効率化・省力化を図り、労働力を高収益性作物の生産販売に転換。

 飼料米の導入や経理の一元管理を行い、組織の経営体制を強化。

〔取組前〕経営体数:37戸・経営体、担い手農家:0戸、担い手への集積率:0%、標準区画:5~10a、作目:米、葉たばこ等で、高齢化に伴い農地利用率の低下、狭い農道や利便性の悪い土水路が農地流動化の阻害要因になるなど地区存続が危ぶまれる状況に。

〔取組内容〕経営体育成基盤整備事業「九生滝地区」(H18~H23年度)で区画整理工 A=27・3ha、事業費549317千円により基盤整備。圃場整備を契機に集落全戸が加盟する特定農業団体「グリーンファーム九生滝」が集落営農組織として発足。H24年に30名の構成員により法人化し、体質を強化。

〔取組後〕経営体数:36戸・経営体、担い手農家:1経営体、担い手への集積率:86%、標準区画:30a、作目:米、アスパラガス等。稲作中心の経営について、集落営農で効率化・省力化を図り、余剰労働力をアスパラガスの生産販売に転換。

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