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農林中金が「担い手コンサルティング」全国説明会を開催

2021年6月24日

 農林中央金庫はこのほど、7月から取り組みを開始する「担い手コンサルティング」の全国説明会をオンラインで開き、信連・県単一JA・農林中央金庫の実務担当者・約260名が参集した。

 担い手コンサルティングの概要や進め方、サポート策などについて説明したほか、パイロット県域として先行して担い手コンサルティングを実施した静岡県内のJAと信連の取り組みについて報告が行われた。

 先行例のパネルディスカッションを行い、農林中金営業企画部・宮島康平部長代理を座長に、JA遠州中央営農企画課・松永康弘課長代理と同JA磐田営農センター・石脇賢二センター長代理、静岡県信連農業部・中村徳良副部長と食農営業本部・本間均次長の各氏が参加した。また、JA全農とJA全中から協力体制についての説明があった。

 農林中金の川田淳次常務執行役員は開会に際し、JAバンク中期戦略の策定において、「農業者の経営の安定・成長、農家の所得向上に向けた取り組みについて役割を発揮していくこと」が重要であるとの認識を示し、「金融仲介はこれまで貸出を意味していたが、今回の中期戦略からは、農業融資と担い手のコンサルを併せて金融仲介という概念に整えていきたい」と語った。その上で、「担い手の財務分析なり、経営者に対するヒアリングをもって、経営課題を先ず可視化するというところから入り、信用事業としてだけではなく、可能な限りJAの総合事業として担い手に解決策を示していくという、JAバンクならではの特色あるコンサルとして展開したい」と意気込みを語った。

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