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農水省が農作業安全対策の強化に向けたとりまとめを公表

2021年5月14日

 農水省は14日、「農作業安全対策の強化に向けて(中間とりまとめ)」を公表した。同省が、農作業における安全対策の強化を図るため、今年2月に農業者・農業者団体、労働安全に係る有識者、農業機械関係団体等の関係者から成る「農作業安全検討会」を設置、検討を進め、今回その検討結果をとりまとめたもの。今後、中間とりまとめに沿った取組を進め、取組状況等については同検討会に報告、取組の徹底や改善につなげていく。

 中間とりまとめでは、「農業は毎年300件前後の死亡事故が発生。就業人口10万人当たりの死者数も増加傾向にあり、他産業との差は拡大している。労働安全が未だ十分に確保されていない状況に、農業関係者は強い危機感を抱くべきであり、農作業安全対策を幅広い観点から更に積極的に展開すべき」と指摘、【農作業環境の安全対策の強化】【農業者の安全意識の向上】に関する取組で構成した内容。このうち、【農作業環境の安全対策の強化】については、「人はミスを減らすことはできても無くすことは不可能」「人がミスをすることを前提とした措置を講ずることが農作業安全対策の基本であり、農業機械や農地など農作業環境の対策を農作業安全対策の中心に位置付け、これを更に強化する必要がある」として、農業機械の安全対策の強化を謳っている。

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