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グリーン電力証書安定供給支援保険を発売=三井住友海上火災保険

2021年4月28日

 三井住友海上火災保険㈱(舩曵真一郎社長)は今月から、「グリーン電力証書」の安定供給を支援する「グリーン電力証書安定供給支援保険」を販売する。

 グリーン電力は、再生可能エネルギーにより発電された電力。「グリーン電力証書」(以下証書)は、企業等がグリーン電力の「環境価値」を第三者認証機関(一般財団法人日本品質保証機構)の認証を得た発行事業者から購入することで発行される。

 今回発売する商品は、証書の発行事業者が対象。発行事業者が委託しているグリーン電力発電者の施設が災害等のトラブルで稼働停止した際、発行事業者が、一時的に他の発電者等からグリーン電力の環境価値を調達することにより生じる追加費用(発行事業者が証書の提供を継続するために、通常より割高な費用でグリーン電力の環境価値を調達した場合の追加費用)を補償するもの。【トラブルの例…①対象施設の設備の故障、②台風等の自然災害による対象施設の損壊、③対象施設が工場自家発電の場合、工場自体の操業停止】

 三井住友海上では、「今後も新たな商品・サービスの提供を通じて、グリーン電力の普及拡大や脱炭素社会の実現に貢献していく」とコメントしている。

《背景》
グリーン電力は、「電気そのものの価値」に加え、省エネルギー(化石燃料の節減)やCO2排出抑制といった「環境価値」があるとされている。グリーン電力の発電設備を自ら保有することが困難な企業や自治体は、この「環境価値」を証書という形で購入し、通常使用している電気と組み合わせることで、グリーン電力を使用しているとみなされることから、脱炭素化の流れが進むほど、証書の発行も加速度的に増加すること、また、「証書」の収益は、グリーン電力発電設備の維持・拡大などに還元されることから脱炭素社会の実現を後押しする効果も期待できることが見込まれている。

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